拝啓
しかし、
六角堂コテージのリピーター様の多くは、「ひたすらゆったり過ごしたい。天気が良ければ森の中でボーっと過ごすのが一番」と。
脳性麻痺や視覚障害などをお持ちのグループ様は、バリアフリー仕様のコテージを拠点に、島一周のタンデム自転車ツリーリングをお楽しみに。
島の文化にご興味を抱かれたリピーター様は
「屋久島一周 里のイラストマップ」を携えて
島のすべての集落の恵比寿様をお参りに。
※ 麦生漁港の三体の恵比寿様。島では珍しい彩色されたお姿。
また、通信制高校の講師をされているお客様はリモートワークの合間に、島巡りを楽しんでいらっしゃいました。
中には、
島の磯で釣った魚をコテージで調理して召し上がる様子をYou Tubeで発信されたり、
長期滞在中、六角堂の様々な本をお楽しみいただく傍ら、
コテージをスタジオのようにご活用くださるお客様も。
アフターコロナの「新しい生活様式」で街の暮らしが変わっていくなら、
お客様を受け容れる島の意識も変えることでこそ、
お客様を惹き入れ、お客様にご満足頂き、リピーター様になって頂けるのが道理。
さらに、
この数年押し寄せてきたインバウンドの波もしばらくは遠ざかる予測も。
今回のコロナ災禍は世界の南北東西を問わず、富める者も貧しい者も巻き込んだ災禍。
いわば第三次世界大戦後の様相。
高度経済成長後のオイルショック後、バブル崩壊後、リーマンショック後に「ロハス」や「サステナビリティ」などといった言葉がメディアを賑わせましたが、
これからの時代のキーワードは“積極的なSlow dawn”かも。
今後も生産性の向上・効率の加速化・IT化の更なる促進、AIやロボットの更なる導入、様々なTELE-Xの普及は進むでしょうが、
それと裏腹に人が求めるのは
「人の息遣いと香り立つ料理、そして歩く速度の風景」だと。
屋久島が観光立島として存立し続けようとするならば、それに応える人と場と機会の育成こそが急務ですが、
そのとっかかりは、実は島に幾らでも眠っているのでは。
このブログの“Book Cafeの散歩道”もそうした「資源の再発見」を念頭に置いてのもの。
集落内をテクテク歩くと、車で走っていては気付かぬものが目に留まり、季節の移ろいや人の暮らしにも敏感に。
島にはブームに乗ろうと、あるいは補助金の使い道に困って作られた「遺跡」も多々。
次回はその一つ、「健康づくり1万歩街道 モッチョム岳展望コース」のご案内をさせて頂こうかと。
敬具