屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

島芝居春呼ぶ蝶の群れと舞う

拝啓
2月9日(金)の夜7時。少しばかり寒さの緩んだ県道を北に向かってひた走り宮之浦へ。
本日初日の劇団 THE屋久座 旗揚げ公演「如竹散人乱拍子」を観劇に。

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宮之浦大橋は、この時間にしては随分な車列で渋滞。信号が変わると皆左折。屋久島離島開発センター前の駐車場はほぼ満車。それが第一の感動。

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開園10分前にホールに入ると前半分はほぼ満席で、ベルの前には後も半ば埋まって、その数以上にシニア世代の多さに二つ目の感動。

座席に座ったのちスタッフから手渡されたパンフに協賛したお店がずらりと並んでいて三つ目の感動。

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お芝居は安房出身の僧侶泊如竹の生涯と種子島・島津・秀吉・琉球とも関わる屋久島の歴史を軸に展開。
見どころは「木を切る者の痛み」「自然へのつつしみ深さ」「民衆のたくましさ」がクロスする最後の10分。
亀女や民衆を背景に、知識に頼る如竹と自然の化身である山姫の対決を10倍ほど膨らませ、如竹の変節のリアリティが高まればもっとドラマチックになったかも……

会場から南へ向かう帰り道、闇の島から沸き起こる新たな灯のごときテールランプの連なりに感動の余韻。

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当日券600円は安すぎ。2倍払っても足を運ぶ価値あり。
芝居を支えた島民の力、それを支えに芝居を実現させた劇団の力に敬意を表します。

今日の公演ではほとんど見られなかった中高校生に明日は是非足を運んでもらいたいと願わずにはいられませんでした。

の「旗揚げ」が島民の未来の旗連なる端緒とならんことを。

敬具

追伸
屋久島や如竹についてさらっと知りたい方は、下記サイトのぺ^字をご参照ください。