屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

お遊戯に金を費やす島暮らし

拝啓

2016年12月15日、統合型リゾート整備推進法=IR法=カジノ解禁法が成立しました。統合型リゾートとは「地方自治体の申請に基づきカジノの併設を認めて設置される国際会議場・展示施設、ホテル、商業施設、レストラン、劇場・映画館、アミューズメントパーク、スポーツ施設、温浴施設などと一体になった複合観光集客施設」。

縄文杉発見50周年を前にしながら観光収入が落ち込む屋久島町も地元大手企業と結託してIR建設に進む……ことはしたくてもできないでしょう。

さて、島の暮らしで以前から気になっていたのが島の娯楽の王様。公営ギャンブルの競馬、競艇、競輪も縁がない屋久島ですが

イメージ 4
もうすぐ有馬記念、今年はどうなる?

初めて島を訪れた時からパチンコ店だけはあちこちで目に留まりました。

パチンコ店は風営法で規制された風俗営業。特殊なゲームセンターであり、賭場ではなく遊技場というのが建前。しかし、アメリカのパチンコ店は賭博(カジノ)として位置づけられ規制を受けており、韓国では「人間を怠惰にして、人生を狂わせる」ものとして2006年から法律で全面禁止されています。

そこで、カジノ法成立を機に改めてギャンブル依存症の問題がクローズアップされてきた昨今、島を半周してパチンコ店の探訪。ただし、遊ぶどころか店内には入らず外見だけ。

島の一番南西にあるパチンコ店はモッチョム岳を仰ぎ

イメージ 2

太平洋に臨む尾之間「TOYO」尾之間店

イメージ 3

このホールの駐車場から港におりる坂道を見下ろすと

イメージ 1

かつてパチンコ店であったと思われる「パーラー」の看板を掲げた廃屋が望めます。

尾之間から反時計回りに車を走らせ、ヤクスギランドに向かう交差点を右に折れると

イメージ 5

春牧にある島で一番新しい店「TOYO」春牧店

イメージ 6

安房の山々の手前に見える鉄塔は、温泉目当てにボーリングを始めながら中断されている櫓。温泉掘りも博打のようなもののようで。

安房川を渡り、港に下る途中にあるのが

イメージ 7

安房「TAIYO」安房店。お昼過ぎでしたが、駐車場はほぼ満車。

ぐるりと車を巡らせ県道に戻ると

イメージ 8

安房「TSURUMARU」。独特な島の山影を背景にヤシの木が立ち並ぶ地元情緒あふれる景観。

島の空の玄関、屋久島空港近辺にはパチンコ屋はありませんが、町の新庁舎が建設されたら新装オープンの旗がたなびくかもと思いつつ、車は宮之浦の徳洲会病院の並びに

イメージ 9

この店だけがカタカナ表記で「メエル」。正面玄関には土嚢が積まれてシャッターも閉じていましたが営業中のようで

宮之浦川を渡り島で一番古いと言われるお寺、法華宗久本寺さんに向かう交差点には

イメージ 10

たぶん島で一番小さなパチンコ店「MAXBET」。社寺仏閣に歓楽街はつきものです。

そこから宮之浦港へと進めば観光センターの斜め向かいに

イメージ 11

何やらホテルのような造りの「TAIYO」宮之浦店

これより島の北部には、かつて一湊に店があったそうですが今はなく。

それでも人口1万3000ほどの小さな島にパチンコ店が7軒もあるというのは、何と申しましょうか……

流される音楽と台が奏でる電子音に加えて滝のごとく流れる球が生み出す大音響は、店のすぐ脇に立っていても聞こえてきません。トンビがくるりとピーヒョロロがのどかに響く島の空。

イメージ 12

これだけの防音設備と駐車場を備えた「物件」なのですから、パチンコもできる統合型リゾート施設、映画館や芝居やオールナイトのライブハウスとしてリニューアルオープンすれば、島の文化も随分と変わり、新たな観光客誘致にも一役買うのでは。

イメージ 13

次の町会議員選挙で、統合型パチンコ店補助条例制定を公約に掲げて立候補して下さる方がいらっしゃれば、応援したいほど。

お金儲けの夢を追うお遊戯ではなく、夢を追う人を育てるお遊戯の場を作るのは、夢のまた夢……を叶えるために、安房の宝くじ売り場で1等前後賞合わせて10億円が頂ける年末ジャンボを求めましょうか。

敬具