拝啓
昨夜、そこで鶏めし丼を頂いた際、見つけたこの貼り紙。
「明日も来てね」と微笑みかけているかのようでした。
それを無視することなど、どうしてできましょうか。
おまけにお店の女将さんは尾之間のお食事処「味徳」の女将さんの妹さんで、美人三姉妹の一角です。
そこで翌日、軟弱なフェリー2のように強風に負けてしまうこともなく、ちゃんとお昼に到着し、出会ったカレーがこの一皿です。
誠実なカレーです。
具材も含めて600円と言うお値段に偽りはありません。
「また今度来るね」と完食した皿に、心の中で手を合わせました。
特別なものや飛び切りなものを食べる喜びがあります。
それと同時にささやかではあっても何とはなしに感謝したくなるような食の喜びがあります。
島のどこかで待っていてくれる、そんなカレーとの出会いを心の支えにしつつ、寂しい冬を乗り越えようと思います。
敬具
これまで紹介した「屋久島カレー事情」インデックス
第41回 軒先の雫気にせずカレー買う 県道脇のコンテナで作るオヤジに買うオヤジ
小瀬田 「モリカフェ」
第40回 新月に隠れてうさぎカレー食い カレーが地球を回している
麦生「DAVIS」
第39回 人の世を写して流る秋の雲 ブタにも「六」がありました
安房「ポルコ」
第38回 春にまた戻る日を待つ渡り鳥 また来ってこいよ南国Amara
安房「Amara」
第37回 神代より天下りたり愛の秋 姉弟そろって豆カレー
平内 「アイノワレストラン」(サウスビレッジ内)
平内 「アイノワレストラン」(サウスビレッジ内)
第36回 あきもせず くるりくるりの島時間 港に香るカレーの風味
宮之浦「雪苔屋」
宮之浦「雪苔屋」
第35回 島に逃げ極楽とんぼの島カレー 南の村の豆カレー
平内 「サウスビレッジ」
第34回 透き通る海を背中に浜カレー 浜辺でスパイシー
一湊海水浴場 「カレー専門店 屋久島カレー グロース」
第33回 梅雨明けを手土産に来い11号 ここは南国
安房 「ジャングル・キッチン 近未来」
第32回 どこにでもあれどどこにもないカレー どこでもカレー
楠川 「楠川ふれあいセンターじょんこう茶屋」
第31回 梅雨空に割りてすがしきカレーパン モーニングカレーパン
尾之間 「ペイタ」
第30回 海山にガッツリカレー連れテイク ガッツリ登山弁当カレー
安房 「かもがわ」
第29回 台風も賑わうアジアの交差点 パワーアップして帰ってきたAmara
安房 「新Amara 南国酒場」
第28回 屋久島にアジアの緑風巡り来る 京都からやってきたアジアンカレー
尾之間「バリスタイル レストラン&バー Warung Karang(ワルンカラン )
第27回 ラーメンをスープにさらう島カレー ラーメン屋のカレー定食
宮之浦 「王龍(ワンロン)」
第26回 脇役のカレー目当てに蕎麦すする カレーやってます
尾之間 「手打ちそば屋」
安房 「かもがわ」
第29回 台風も賑わうアジアの交差点 パワーアップして帰ってきたAmara
安房 「新Amara 南国酒場」
第28回 屋久島にアジアの緑風巡り来る 京都からやってきたアジアンカレー
尾之間「バリスタイル レストラン&バー Warung Karang(ワルンカラン )
第27回 ラーメンをスープにさらう島カレー ラーメン屋のカレー定食
宮之浦 「王龍(ワンロン)」
第26回 脇役のカレー目当てに蕎麦すする カレーやってます
尾之間 「手打ちそば屋」
第23回 県道に萌え出づる春カレーあり 年季の入ったかわいい系喫茶店
小瀬田「花鈴」
※ 番号の重複をご容赦ください
第21回 対岸に香れるカレー求めけり 海を渡って
第20回 どんぶりに残せる鹿よ悪しからず たしかにしか
宮之浦「カフェ・ヒトメクリ」
宮之浦「カフェ・ヒトメクリ」
第13回 食べることそれは生のあかしなり 木枯らしの吹き荒れる海ボンカレー
尾之間「モッチョムビュー トーン」
安房「田中屋」
第8回 おいどんにカレーうどんは似合わぬか Aコープのカレーうどん
第3回 風を待つ街にカレーの風が吹く 「本格」「印度風」ばやり
第2回 一皿の命の旨味有難し 樹林のオーロラカレー
小瀬田「樹林」
小瀬田「樹林」
第1回 独りでもカレーが繋ぐ人の縁 萬萬亭の500円カレー
小瀬田「萬萬亭」
小瀬田「萬萬亭」