拝啓
秋が深まり冬が近付くにつれ、「冬季休業」のお知らせが落ち葉のように舞い落ちてくる屋久島。そんな中、11月1日より新しい飲食店がOpenしたのは朗報。
平内の『サウスヴィレッジ』さんの「ビレッジ食堂」が閉店し、代わりに生まれたのが『アイノワ(愛の輪)レストラン』(http://yakushimasouth.wix.com/south#!restaurat/c1enr)さんです。
ベースは豆カレーの中央に盛られたライスにトマトベースのソースがかけられた「スサノオカレー」のようです。
トッピングされているのは野菜コロッケと南瓜のフライ
そんな神さんの名をもらったカレーは酸味が爽やかなトマトベースでちょっぴりスパイシー。
気のせいかトッピングが鎌首を上げた大蛇の様にも見えました。
これと対になるのが「アマテラス」。
食べかけて写真を撮ったので見苦しい画像ですが、理屈はご理解頂けるかと
カシューナッツペーストの白いソースがかけられたほんのり甘く優しい味わいのカレーです。
そう名付けられただけで、スサノオと同じトッピングのコロッケやカボチャの揚げ物は「天岩戸」の様にも見えてきます。
紅白歌合戦ではありませんが、古来男女のセックスは「赤白二諦(シャクビャクニタイ)和合す」といわれてきました。
江戸時代に寺子屋で読まれていた『実語教・童子教』では、人の受胎と出産について「白骨は父の淫(=精液)、赤肉(シャクニク)は母の淫(=経血)。赤白(シャクビャク)二諦(ニタイ)和して五体(ゴタイ)身分(シンブン)と成る。胎内に処すること十月(トツキ)、身心(シンシン)恒(ツネ)に苦労す。」と説いています。
それでいくとアマテラスが赤いカレーでスサノオが白いカレーの方がしっくりくるような気もするのですが。
いずれにせよ、朝7時の「フレンチモーニング」(日・月・火)から夕方5時までの「ランチ&カフェ」(土・日・月・火)という営業は、たぶん屋久島唯一のお店。
『アイノワ』さんの開店を祝し、六角堂明冥文庫に山上たつひこの漫画『神代の国にて』を追加することにいたしました。
今後の健闘を祈ります。
敬具
これまで紹介した「屋久島カレー事情」インデックス
第36回 港に香るカレーの風味
宮之浦「雪苔屋」
宮之浦「雪苔屋」
第35回 南の村の豆カレー
平内 「サウスビレッジ」
第34回 浜辺でスパイシー
一湊海水浴場 「カレー専門店 屋久島カレー グロース」
第33回 ここは南国
安房 「ジャングル・キッチン 近未来」
第32回 どこでもカレー
楠川 「楠川ふれあいセンターじょんこう茶屋」
第31回 モーニングカレーパン
尾之間 「ペイタ」
第30回 ガッツリ登山弁当カレー
安房 「かもがわ」
第29回 パワーアップして帰ってきたAmara
安房 「新Amara 南国酒場」
第28回 京都からやってきたアジアンカレー
尾之間「バリスタイル レストラン&バー Warung Karang(ワルンカラン )
第27回 ラーメン屋のカレー定食
宮之浦 「王龍(ワンロン)」
第26回 カレーやってます
尾之間 「手打ちそば屋」
安房 「かもがわ」
第29回 パワーアップして帰ってきたAmara
安房 「新Amara 南国酒場」
第28回 京都からやってきたアジアンカレー
尾之間「バリスタイル レストラン&バー Warung Karang(ワルンカラン )
第27回 ラーメン屋のカレー定食
宮之浦 「王龍(ワンロン)」
第26回 カレーやってます
尾之間 「手打ちそば屋」
第23回 年季の入ったかわいい系喫茶店
小瀬田「花鈴」
第21回 輝くカレー
安房「島・しまキッチン」
安房「島・しまキッチン」
第20回 たしかにしか
宮之浦「カフェ・ヒトメクリ」
宮之浦「カフェ・ヒトメクリ」
第19回 金曜はカレーの日
宮之浦「陽だまり」
宮之浦「陽だまり」
第18回 家路
安房「和が家」
安房「和が家」
第17回 求めるものは店それぞれに
宮之浦「洋食の寺田屋」
宮之浦「洋食の寺田屋」
第16回 カァッツ!
小瀬田「愛子亭」
春牧「ふれあい」
小瀬田「愛子亭」
春牧「ふれあい」
第13回 木枯らしの吹き荒れる海ボンカレー
第11回 あっぱれなカレー
安房「田中屋」
安房「田中屋」
第8回 Aコープのカレーうどん
第2回 樹林のオーロラカレー
小瀬田「樹林」
小瀬田「樹林」
第1回 萬萬亭の500円カレー
小瀬田「萬萬亭」
小瀬田「萬萬亭」