屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

招き猫になってやるぜと野良が云い

拝啓
 
昨日は、数々の疑問や反対の中で成立した特定秘密保護法が施行された日です。ファミリーレストランかもがわで夕食を取りながら読んだ「南日本新聞」にも今後を心配する記事が載っていて、店内のテレビではNHKのニュースがあれこれの意見を紹介していました。(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141210/k10013869671000.html)しかし、そんなことはどこかよその国の話のような屋久島ですが、昨日初めて県道を走る選挙カーの姿を見ました。この国の今の大人の選択が、世界の子供たちの未来を決める。それにはどんな判断が良いのでしょうか。
 
さて、そんな慌ただしい師走、前回のカレーは定番のキーマカレーと豆カレーに加え、久しぶりのチキンカレーの登場でした。ただ、チキンカレーの付け合せにタンドリーチキンはくどすぎる(島の某中華料理店では麻婆豆腐定食に豆腐の味噌汁が付いて来たりしますが)と思い、ジャガイモとニンジンを具にしたスパイシー春巻きサモサをご用意いたしました。
 
召し上がって下さったお客様には好評で、月曜日は豆カレーを具にした春巻きサモサもご用意させて頂いたところこれも好評。そこで調子に乗ってキーマカレーやチキンカレーを具にしたカレーサモサも試作中です。
 
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手前左がジャガ芋サモサ、右が豆カレーサモサ、奥の左がチキンカレーサモサ、右がキーマカレーサモサです。
 
外側見ただけではわからんわ!とおっしゃる方のため切ってご覧に入れます。
 
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ご飯は食べてきたからいいけど、何かちょっと口にしたいといったお客様のために、単品でもご提供しようかと考えております。
 
また嬉しいことに、この月曜日には日曜日以上のお客様がいらして下さり、のんびり絵本や漫画を手に取りながらコーヒーを召し上がって下さるお一人様も増えて参りました。絵本コーナーには小さなポップも付けてご覧いただきやすいように工夫いたしますので、次回のご来店の際にはお楽しみください。
 
さて、「今週のおすすめ絵本」ネコ特集です。
 
六角堂にはネコが主人公の絵本が12冊ありますが、その中から今週のおすすめは文も絵も佐野洋子さんによる3冊。
 
1冊目は名作「おれはねこだぜ」(偕成社初版1977年)
 
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現在は講談社からしか発刊されていませんが、六角堂にあるのは偕成社の1977年版です。サバの好きなネコがサバに襲われて逃げ込んだ映画館の中での表情は、何度見ても笑えます。
 
2冊目は「さかな1ぴきなまのまま」(1978年初版、フレーベル館2008年新装版)
 
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人間のおばあさんと一緒に暮らす豆ごはんと魚の塩焼きが好きなネコが、友達を見つけに行くと蛇と出会って……。友達を作るということは、こういうことなんだと納得させられてしまう一冊です。
 
そして3冊目は日本の絵本を代表するといってもよい「100万回生きたねこ」(講談社1977年初版)です。
 
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どの飼い主のことも大っ嫌いで、初めて野良猫になった時、100万回も生きたことを自慢する自分大好きトラネコでした。しかし、白い猫と出会って……。心の平安というか、人生の満足とは何かをしみじみ考えさせてくれる秀作です。
 
※この三冊以外でイートハーブでご覧いただけるネコの絵本は以下の通りです。
「ねこねここねこ」(文:ブルノー・ホルストー・ブル、絵:ヤーヌシ=グラビアンスキー)
「猫と悪魔」(文:ジェイムズ・ジョイス、絵:ジェラルド・ローズ)
「ねこのせんちょう」(作:マドレーヌ・フロイド)
「がルドンのながぐつをはいたねこ」(作:ポール・ガルドン)
「くつやのねこ」(作:いまいあやの)
「11ぴきのねことあほうどり」(作:馬場のぼる)
「なにをたべたかわかる?」(作:長新太)
「ごろごろにゃーん」(作:長新太)
「ころころにゃーん」(作:長新太)
 
六角堂らしいヤギやゾウではなく、「ネコ特集」にしたのはイートハーブの休業日にやってくるお客様たちを思ってのことです。
 
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ご近所さんが飼っているネコさん達で、みなさんこの春に生まれた子猫です。
 
ミャーミュー言いながら寄ってきますが、お店には絶対入れませんし、膝の上にもあげません。わたしはネコは野良猫に限ると思っている人間なのです。
 
次回、12月14日(日)と15日(月)のご来店、招き猫と共に心よりお待ち申し上げております。
 
敬具