屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

一粒の麦が生み出す島の幸

拝啓
 
梅雨空にわずかな薄日の差す昨日今日でしたが、屋久島にも新たな光が生まれました。
 
6月24日に尾之間の集落の県道沿いでオープンしたパン屋『Pain de sucre』(フランス語でpainはパン、sucreは砂糖→「佐藤のパン屋」のダジャレ?)さんです。半年ほど前から新しいパン屋さんができると聞いていたのですが、いよいよオープンされるというので一時過ぎに行ってみると既に売り切れ。今日は昼前に行ったのですがやはり売り切れ。
 
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10分ほど待てば、焼き足したフォカッチャが少しだけできるというので待たせていただきました。聞けばオーナーさんは屋久島随一のリゾートホテル「sankara hotel & spa 屋久島」(http://www.sankarahotel-spa.com)のベーカリー部門から独立されたとのこと。焼きあがったパンを持ち帰り、何の手も加えず牛乳と一緒に頂きました。
 
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長さ20㎝×10㎝ほどのフォカッチャは程よく塩味が効いていて、パン皮も香ばしく、一個200円は十分にお値打ちです。
 
バゲットも焼いているそうなので、明日はオープン時間にうかがって手に入れようと思います。
 
宮之浦のLINNA(http://linnabakery.blogspot.jp/)、安房の「ヒロベーカリー」(http://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46009285/)と「しいば」(https://www.tfm.co.jp/smile/reports/kagoshima/20111104)、麦生の「樹の実」(http://r.goope.jp/kinomi)、尾之間のペイタ(http://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46007879/)と、美味しい自家製パン屋さんが妙にたくさんある人口13,000人の島。
 
新約聖書『ヨハネ伝』第12章24節「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」
 
命の循環の中に、ちょっととだけ混ぜてもらうことで、新鮮な喜びや豊かさを味あわせてもらうことができます。
 
世界自然遺産の島が、美味しい食の島として知られるようになるのも楽しいことだと思える午後でした。
 
敬具