屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

白皿のリングに上がるキーマカレー

拝啓
 
今日は天候不良のため、屋久島を離着陸する飛行機に乱れが出て、宿泊のお客様も予定を変更されてのお帰りとなりました。
 
前日からの豪雨のせいか、水力発電所にもトラブルが出て、明日の深夜から明け方まで停電になる旨、防災無線が伝えていました。
 
そんな梅雨本番の屋久島ですが、悪いことばかりではございません。先日、カヤック屋「サウスアイランド」(http://www.south8940.com/)さんのお父さんから美味しい魚、屋久島名『クロ』=グレを頂きました。保存がきくように体長30cm近くある立派な魚体の内臓を抜いて塩をしたものを、冷凍にしてくださいました。
 
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それを今日お帰りのお客様の昨日の朝ご飯に使わせてさせていただきました。
 
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解凍した魚を三枚に下ろし、フェンネルとブラックペッパーと塩で下味をつけ、ニンニクで香り付けをしたオリーブオイルで皮目が焦げる程度に焼き、ほんの短時間フライパンにふたをして蒸しました。
 
皿の上に添えてあるのはサバ節ときゅうりの和え物、ネギ入り厚焼き卵、ズッキーニの酢味噌載せ、屋久島産のキンカンの甘煮、プチトマト。それに冷奴と自家製ビワコンポート載せヨーグルトの小鉢、小松菜と油揚げのお味噌汁(平内のキッチン・はまさき自家製味噌使用)と白ごはん。これに食後のホットコーヒーがついたご宿泊のお客様限定「本日のモーニングごはんセット」です。
 
雨に降りこめられて大変だったお客様がお帰りの際には、尾之間のパン屋「Pain de sucre」の胚芽食パンに安房の「けい水産」(http://www.keisuisan.com/)のシイラの燻製スライスと、庭で雨に打たれながらけなげに葉を広げている六角堂の庭のバジルを挟んだトーストサンドにして、おやつ代わり差し上げました。
 
トーストにも使ったニンニクのスライスは、麦生のニンニク農家「マルヤス農園」さんに分けていただいているものです。
 
先週頂いたニンニクは使い切ってしまったので、明後日の第6週六角堂イートハーブカレーの仕込みのために注文したものを、わずかな量にもかかわらず大雨の中を配達して下さいました。
 
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麦生の土のチカラをいっぱい吸い上げて育った無農薬・有機栽培のニンニクは何とも雄々しい表情をしています。
 
そこで、次の日曜日のカレーのテーマは『辛口キーマ一本勝負』で行こうと思っております。屋久島産のターメリック(秋ウコン)とニンニク、種子島産の黒砂糖がタッグを組んだ「スパイシークマゲンキーマカレー」がお客様の舌に挑戦いたします。
 
いつものカレープレートではなく、白い六角皿のリングで待ち受けるAカップとDカップをぐいぐい平らげていただければ幸いです。
 
なお、これまで続けてまいりました「オープン記念特別価格」は次回を持って終了させて頂き、来月からはリーズナブルな価格設定で召し上がっていただけるよう努力してまいります。
 
敬具