拝啓
3月14日草木も眠る丑三つ時。
一息ついて眠りについたのは午前4時前。
そして久しぶりの朝寝坊から目覚めると光溢れる快晴。
そこで思い立ったのが千尋の滝展望台でブランチを頂くこと。
Aコープ尾之間店で弁当を買い、一路展望台へ。
このひと月、うじうじモヤモヤしながら進められなかった大の苦手の事務作業を締め切り一日前で完了した爽快感を、太平洋と青空が高めてくれました。
Aコープ尾之間店の弁当で一番のおすすめ、
というか大好物は「さばの塩焼き弁当」。
先日は何とサバの下にサケが隠れているという大当たりを引き当てたのですが、
今回頂いたのは「こだわりの7品目の天丼」。
実は常日頃、昨今流行りの〝こだわり〟という表現に違和感・抵抗感を感じております。
※そもそも「こだわり」とは拘泥・執着・頑固・難癖を意味する否定的な言葉。
「こだわりなく話ができる相手」と出会い、「こだわりのない自由さ」を求める生き方の方が楽しいのにと。
自閉症スペクトラム障害(ASD)に限らず、強いこだわりは生き辛さにつながるのではとも。
ましてや「こだわりの〇〇」などと売りにされると、どうもねえ。
しかし、開けた青空の下で頂くのは天丼に限ると思って購入。
光溢れる太平洋と、
白く糸引く千尋の滝の狭間で頂く天丼の味はひとしお。
ただ、
ここでまた屋久島観光立島に立ちはだかる課題を再確認。
まずは、案内表示板。
駐車場の入り口、
コンクリート製の「展望台風構造物」の前にある「展望所 トイレ」の標識。
傷みが激しく目立たないので本来の展望所(台)に辿り着けずに帰るお客さまも多々ある様子。
この日も観光客のカップルさんがスマホの地図を確認しつつ「展望台風構造物」に上がろうとされるので、
おせっかいながら「ホンマの展望台はこっちですよ」とご案内。
上がった先で開ける風景に大層感激されていらっしゃいました。
もう一つは千尋の滝の吊り橋と遊歩道。
知っている人でないと気付きませんが、滝の下には白い吊り橋があります。
ずいぶん前にはそこまで下りる歩道を歩けましたが、最近は立ち入り禁止に。
吊り橋も閉鎖されておりました。
その様子は滝めぐり(成田発)さんのHPでも紹介されております。
下の画像は千尋の滝(レポート)より貼り付けさせていただきました。
今回足を運ぶとその入り口周辺が整備され、
どうやら遊歩道再開の様子。
ただ、観光に来られたお客様が「晴れてるのに立ち入り禁止なのはなんでや?」と。
掲示によれば担当は町役場の「観光まちづくり課」の様子なので、直接電話をしてみると……
建設課の方が丁寧に対応して下さいました。
曰く、
「現在工事はほぼ終わっているのですが、完工検査が済んでいなくて、利用できるのは4月からになる予定です」とのこと。
また、
「吊り橋も補修して渡れるようになりますが、橋の先から滝壺までの区間は安全上の不安があるので行けないように橋の反対側は閉鎖してあります。栗生(西部林道)の大川の滝より鯛之川は増水時の水量も多く危険が伴いますが、皆さんからの要望や安全管理の見通しによっては滝壺まで開放することを検討します」
とのことでした。
そもそも橋まで下る歩道は農業用水の取水場に下る「農業施設」なのだとのこと。
4月になったら、トロトロ散策に参る所存。
この数年で千尋の滝駐車場周辺にはずいぶん立派な施設やトイレが完成。
それも結構ですが、
まずは数千円で済むだろう展望所案内の標識修繕をお願いしたいものです。
「Gods in the details=神(真実)は細部に宿る」ということわざがありますが、
「おもてなしの真心は細やかな気遣いに宿る」と言い換えることも可能かと。
これからの屋久島にはより一層、観光客の視点での整備が求められるのでは。
次期屋久島町長選挙に立たれる方は、そのことを肝に銘じていただきたいと願う次第。
敬具