拝啓
朝から爽やかな初夏の晴天。
昼前、所用で尾之間方面まで車を進めると原の「木村珈琲」さんの看板に注目。
おお、「ドライカレー&コロッケ」とな。
これは頂かなくてはと車を止めて注文し、外の席で待つことしばし。
こうしてお店の椅子に座って陶器のお皿で頂けることが何よりの幸せ。
ライスに掛ったカレーの上に緑のパセリ。
見た目、キーマカレーのようにも見えますが、
日本でいう「ドライカレー」は、要するに汁なしカレー。
具は何であろうとOKですし、
カレー粉をまぶして炒めたカレーチャーハンもドライカレー。
対してインド風の「キーマカレー」は基本挽肉カレー。
肉は鶏か羊が基本ですが、宗教的なタブーが無ければ豚でも牛でもOK。
多くはヨーグルトを用い、豆や野菜と一緒に炒め煮することもあります。
ちなみに六角堂のキーマカレー(正式名称クマゲンキーマ=熊毛郡の屋久島産ターメリック&ニンニクでライスを炊き、種子島産黒糖で炒め煮した元気が出るキーマ)は鶏モモ肉を使用。
で、楽しくお食事をしながらスタッフさんと島の世相についてあれこれ。
そこで改めて知ったのは「情報格差」の無情さ。
今回のコロナ対策でGWに県などから要請された休業要請への誤解と無知。
「昼間営業している飲食店は休業要請対象ではなかった(今も)」
「しかしGW中に自粛した店には協力金が支払われる」
「お宿やホテルの客室は休業要請の対象ではかった(今も)」
「休業要請は宴会場・会議室など施設の一部に対してのみ」
「お宿からご予約者にキャンセルを願いした分はキャンセル協力金が支払われる」
こうしたことを知らずに、お店のスタッフさんに様々な“忠告”をされる方も多々。
また、協力金についての情報が行き渡っておらず、申請していないお店も。
協力金の申請は5月11日から始まっているので、
いまさらと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
「鹿児島県新型コロナウイルス感染症対策休業等協力金申請要領 」は次のページで。
https://www.pref.kagoshima.jp/af02/sangyo-rodo/tyusyoukigyou/documents/81085_20200510204330-1.pdf
申請書のダウンロードは県のHPからも可能です。
各県ごとに金額や申請方法も様々、知らない方がいらっしゃるようでしたら拡散をと。
屋久島にはGWに観光客が1,000人以上入って来たんだって!
という“世間話”も出回っているようで、相変わらず〈わ〉ナンバー非難も止まず。
島への入込数のすべてが観光客であるはずがありません。
かなりの割合で“帰省”された島民家族もいらっしゃいます。
〈わ〉は出張で来られた業者さんや、自動車修理工場で代車として使われているものもあります。
そしてもう一つ気になることが。
屋久島ではパチンコ店の営業が再開しており、平日の駐車場には車も止まっています。
パチンコ店が様々な批判や非難を浴びながらも、
やむなく営業している店がある理由の一つは
他の業種では受けられているにもかかわらず、
パチンコ店はセーフティネット保証の緊急特別融資を受けられないため。
ソーシャルディスタンス2mを言われるままに守ったら、
お店の中には2人しか入れませんという小さな飲食店は島のあちこちに。
自分の身を守り、自分が人に感染させないことを第一に考えるのならば、
ステイホームの新しい生活習慣順守。
それぞれが抱えた事情を知ろうともせず正義を振りかざし、
困っている人を裁断する事だけは慎みたいものです。
敬具
追伸
仏教用語で「六垢」「六蔽」と言う言葉がございます。
いずれも人の煩悩、悪心。
ご興味がおありの方は六角堂HPの「六のページ」でご覧ください。