六角堂スパイシーブックカフェ
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イートハーブからのお知らせ
1月前半の営業は
12㊏で終了
お昼のお店は 12:00~16:00
静香さんの夜cafeは 18:00~21:00
30日までお休みさせていただきます
六角堂「静香さんの夜cafe」にお越しになるお客様は、食前食後にゆったり読書をされるお客様も。絵本に夢中になるお客様も結構いらっしゃるようで……
遅ればせながら、今月の絵本特集は干支の「ぶた」。

によれば……
磯田道史『江戸の備忘録』(文春文庫)の「日本人と動物」という項に、
ブタはイノシシを家畜化したものだが日本ではその習慣がなかった、
弥生時代に北九州を中心にブタを飼ったことがあるがすぐ廃れた、
なぜなら森林が豊かな日本では野生のイノシシがふんだんに獲れたから、
やがて仏教が伝来、肉食は嫌われブタは日本から消えた、
そこへ干支が伝わりブタはイノシシになった
と解説されているとのこと。
ただ、ドロシー・バン・ウォアコム (著), エロール・ル・カイン (イラスト), へんみ まさなお (翻訳) ほるぷ出版 (1978/12/15)の『ね、うし、とら…十二支のはなし―中国民話より』では、なぜか豚ではなく猪が登場しています。

何故かしらんと疑問を抱きつつもとりあえず、今回は豚ということで
ブタの絵本と言えば「三匹の子豚」。日本で出版されている数ある同名の絵本の中で、最も秀逸だと思うのは、瀬田 貞二 (翻訳), 山田 三郎 画、 福音館書店(1967/4/1)の『三びきのこぶた』。お子様向けの教育絵本とは無縁のリアルさが佳し。こういう作品を子供と一緒に読みたいもの。

ヘレン・オクセンバリー (著), 矢川 澄子 (翻訳) 、文化出版局(1974/4/20)の『ぶたのしあわせ』には、ちょっとした思い入れが。 よくある展開ですが、最後の場面の豚の夫婦の表情が好きです。


三冊目はお母さんの愚痴を受け止めた絵本。アナイス ヴォージュラード (著), Ana¨is Vaugelade (原著), 石津 ちひろ (翻訳) 、徳間書店 (2008/02)の『ママブタさん、いしになる!』。

ともあれ、今年も六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブの「明冥文庫」でゆるゆるお楽しみいただければ幸いです。