屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

海の道開きたまへよ島恵比寿 麦生の十日ヱビス

拝啓

昨日も今日も荒天のためフェリーが欠航。明日も欠航が決まったまさに絶海の孤島屋久島。今日は麦生でも十日ヱビスのお祭りする行事があるとのことで、夕方4時過ぎに漁港まで行ったのですが……

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人影なし。雨で中止になったかそれとも早々と終ってしまったのか。念のため公民館(正式名称は麦生観光農林漁業経営管理棟)に行くと

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十名ばかりの方が集まっての宴席。

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区長さん曰く「いつもならばヱビスさんのすぐそばでゴザを敷いて宴会するするものの、今日はあいにくの雨のため室内に変更した」とのこと。車で伺ったためお酒は遠慮し、取って返してヱビスさんのもとへ。

二つ並んだ左の祠のヱビスさんは上品で穏やかなお顔。抱えていらっしゃるのは何故か青い鯛。

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ヱビスさんの右脇、供花に隠れていらっしゃるのはダイコクさん。

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右の祠のヱビスさんは顔が欠けていらっしゃいますが何やら威厳が。

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前から気にかかっているのが、祠の前にある三体のご神体?

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こちらもヱビスさんなのではないかと思っているのですが……公民館で区長さんに聞きそびれました。どなたかご存じであれば教えていただけるとありがたいです。

ヱビスさんの由来については諸説あり、それを読み解くのも島暮らしの楽しみの一つかと。六角堂にも関連書籍が何冊かありますが、ヱビスさん関連一押しは『ヒルコ 棄てられた謎の神』(戸谷学著、河出書房新社刊)。

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他の七福神の神様のことも併せて楽しく読むなら『七福神 信仰の大いなる秘密』(久慈力著、批評者刊)。

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六角堂の明冥文庫には神や仏に関する書籍も多数。

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二月、三月六角堂コテージは長期滞在冬季特別割引実施中。コテージご滞在中はお部屋でゆったりご覧いただければ幸いです。

敬具

追伸
屋久島の港のある集落にはもれなくヱビス様が祀られています。そのすべてのお姿をこのブログの特集の一つ『島の恵比寿さん』でご案内いたしております。よろしければゆるゆるご覧ください。