屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

県道のはたらくくるまに見惚れる子 零戦と天皇来島

拝啓

2017年11月中旬、いつもなら閑散期となって車の通りも少なくなる屋久島がいつになく賑わっています。

空の玄関屋久島空港。12日よりアメリカで復元された零式艦上戦闘機の屋久島空港来訪中。

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空港前の駐車場は天皇夫妻来島による警備のため16日まで駐車できませんが、県道山手にある第二駐車場はOK。この写真も県道際から撮影したもの。零戦の操縦者は屋久島町安房出身の柳田一昭氏のようで、親しい島民の方は飛行機のそばまで案内していただいている様子。県道際にも島民の方が見物にやってこられていました。

その一方、海の裏玄関安房港では数十台の警察車両と数百人の警察官で大賑わい。

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島では日ごろ見掛けぬ白バイも数十台。

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熊本、福岡などの九州各地のみならず、金沢ナンバーの車両に加え、レンタカーの「わ」ナンバーも多数。

零戦来訪も天皇皇后来訪に合わせた「ゼロ戦売ります」の宣伝がらみと思ってしまい、ならばそもそも今回の鹿児島県離島行幸啓は何のため……と勘ぐってしまう島の海空。

見慣れぬ飛行機や「はたらくくるま」のパレードで子供たちが喜ぶのも結構ですが、これらすべては国民・島民の収めた「税金」によるもの。動員された島民の手で振られるであろう「日の丸の小旗」もまたしかり。

六角堂には今回の「行幸啓」による経済効果は全くですが、道路の補修・清掃工事にあたった土建・造園業、閑散期の穴埋めとなった食事付きのホテルや民宿・レンタカー・土産物などの観光業、果ては弁当・仕出し屋・ガソリンスタンド、……などに従事する方々には幸いだったようで。

規制で様々な面倒を被った島民があまねくゴリヤクにあずかれるよう、観光協会や商工会、農協や漁協もこの機会を上手に利用してもらえればと思うばかりです。

敬具