屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

黒潮に乗りて漂う島の春

拝啓
 
今日も屋久島麦生は一日中ほこほこ湯気が立ちそうな陽気で、夜になっても生温かな海風が吹き寄せています。
 
1月中旬から春まで島を離れるガイドさんなども結構いらっしゃる中で、イートハーブにご来店頂けるお客様はどれほどかと心配しながらの1月最終週の営業でしたが、小さなお子様連れやお一人様など多数ご来店下さいました。本日ご用意した焼き菓子もお馴染みのお客様が次々お買い上げくださり完売。
 
中には、読みかけた本を最後まで読みたいからとコーヒーをお代わりしてゆったりお過ごし下さったお客様や、初めてご来店下さってぺろりとプレートカレーを平らげて下さった小学生の女の子などもいらして、楽しい一日を過ごさせて頂きました。本当にありがとうございました。
 
ただ、店内が込み合ったりご飯が切れてしまったりで、今回もまたカレーを召し上がって頂けなかったお客様には大変申し訳ないことをいたしました。
 
そんな中、常連のカヤックガイド「サウスアイランド」(http://www.south8940.com/)の社長さんが麦生の沖までカヤックを漕ぎ出して、六角堂を撮った写真のファイルを下さいました。
 
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海岸の真ん中の白いところが通称ホトー川の河口。その上の右手の緑の屋根が六角堂の母屋です。二棟のコテージは木の陰になって見えませんが、海から一直線にそそり立つトイモ岳(1054m)の岩肌もくっきり写って、六角堂を取り巻く地形がよく分かります。
 
明日は天気が崩れそうですが、それでも島で一番温暖な麦生です。どうぞお昼時、午後のひと時、静かな夕暮れ時を六角堂イートハーブでお過ごしください。
 
そうそう、「イスラム」特集の絵本に加えて次の絵本もカウンターの上に展示しております。
 
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西加奈子作、LD&K BOOKS2012年初版の「めだまとやぎ」です。東京渋谷にある人気カフェ「桜丘カフェ」の看板ヤギ、シバヤギのさくらとトカラヤギのショコラが登場する奇妙でおかしな絵本です。
 
なぜこれが「イスラム」特集の中に混ざっているのかと言うと、作者の西加奈子さんはイランのテヘラン生まれでエジプトのカイロ育ちだからです。
 
また、ダチョウのお好きなお客様がアフリカの草原に生きたダチョウの勇ましくも悲しい物語「かたあしだちょうのエルフ」(作:おのきがく、発行:ポプラ社1970年初版)を手に取ってご覧くださいました。
 
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小学校の国語の教科書にも載っているそうです。併せて楕円テーブルに置かせて頂きますのでよろしければご覧ください。
 
明日、明後日のご来店心よりお待ち申し上げております。
 
敬具