屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

まだ夏と 思う輩を 笑う月

拝啓
 
この数日急に秋めいて、日暮れとともに鈴虫の音が響き渡り、満月間近のおぼろ月が空に懸ると夏の終わりの侘しさすら感じられる昨今。おまけに麦生は朝からザザ振りで、昼過ぎまでザッと振ったり薄日が差したりの不安定な一日。お客様もいつになく少なめでした。
 
昔、子供の頃に「土方殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」などという言葉を聞いてそんなもんかいなと思っていましたが、飲食業に限らず観光地のサービス業は“お天気次第”をどう克服するかが課題です。
 
そんな時こそと思い、今回は三種類のカレーを楽しんでいただこうと意気込んでみました。
 
召し上がって下さったお客様のフィッシュカレーの評価はまずまずのご様子。島ではトビウオといえば刺身でなければ唐揚げかツケアゲと思いがち。それに対し、スパイスとヨーグルトでマリネしたトビウオに小麦粉をまぶし、オリーブオイルでソテーしたフィッシュカレー用のトビウオは新鮮な味わいと受け止めて頂けたようです。
 
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このトビウオソテーに合うように、カレーはトマトを多めにしてニンニクを利かせました。また、シナモンバジルの葉を一かけ載せることで、彩りと香りを加えました。
 
また、「萌え燃えスープ」もニンジンの甘みを残したままセロリを若干増やしてすっきり系に。
 
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カレー風味で大葉を挟んだおなじみトッピーハンバーグも少しばかりふっくらとさせ、出来上がったのが、今週のプレートカレー「ナツキーマ ル フィッシュ」でした。
 
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これからの秋本番、綱引きや運動会や各種イベントで日曜日は忙しくなる島の暮らしです。そんな中でも六角堂香草食堂スパイシーブックカフェ・イートハーブのカレーを楽しんで頂けるよう、さらに創意工夫を重ねて参りたいと存じます。
 
敬具