屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島カレー事情 第5回 カレー屋と聞けば目覚める腹の虫 島のカレー専門店

拝啓
 
台風一過の晴天が続くと期待したのもつかの間、毎度おなじみの雨の屋久島に戻りました。そんな時は、体にも心にもカツが入りそうなカレーを食べに行きたくなります。そこで今回はカレーを看板にされている三つのお店の紹介です。
 
8年ほど前に初めて屋久島を訪れて、泊まった宿のご主人に「屋久島で美味しいカレーを食べられる専門店はどこですか?」と尋ねると、少し考えて「宮之浦の“うふふ”でしょうか」と教えて下さいました。
 
それで翌日、宮之浦まで行ってみると、徳洲会病院の手前に「リラクシン」の看板。そのおくに「うふふ」とありました。
店内はがらんとして誰もおらず、「すみません」と声を掛けると、独特な雰囲気のあるオッチャン(たー坊さん)がカウンターの奥から出てこられました。
 
北インド風と書かれたメニュー板からチキンカレーを頼むと硬めのしっかりしたカレーが出てきて、「ああ、こうしたカレーを食べてくれるお客様が屋久島にもいるんだ」と感慨ひとしおでした。
ただ聞けば「地元の人はほとんど食べに来ないよ。観光客か移住者ばかり」と言われて、やはりそうしたものかと納得してしまいました。
 
その「うふふ」(まっぷるhttp://www.mapple.net/spots/G04601160503.htm)が事実上休業(閉店)してしまってから日が経ちますが、その間に屋久島カレー事情は変わってきました。
 
2008年には、空港近くの小瀬田に屋久島カレー茶房 ハイビスカス」http://www9.ocn.ne.jp/~haibi/)さんが開店。

2011年には、宮之浦の鹿児島銀行近くの川沿いのサザンクロス1階に「カレー専門店 屋久島カレー グロース」さん(http://sky.geocities.jp/yakusimakare/)が開店。
 
2013年には、安房観光協会のある路地奥に「カレーと多国籍料理の店 Amara」
http://amara-yakushima.jimdo.com/access/)さんが開店。

カレーの味だの具の中身だのとは別に、それぞれのお店がそれぞれのコンセプトでカレーを作っている様子を知ることは、大きな楽しみでもあります。
 
今回ご紹介するのは、その三つのお店それぞれの『野菜カレー』。
次の写真のどれがどのお店のカレーかわかる方は、かなりの「屋久島カレー通」です。
 
【A】カラオケボックスを背にしてカウンターで食べるカレーはまた一味違います。
カボチャのスライスが屋久島の海や山を表現しているのでしょうか。
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【B】駐車場が広く明るい店内は観光客の方も入りやすく、マスターの爽やかな笑顔に安らぎます。
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【C】以前「居酒屋 風来り(ぶらり)」だった店内は、その面影も残しながら、カウンターの背後にドンと飾ってあるシタールがマスターの趣味を感じさせます。
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ヒントは今回も時計回り。
 
せっかくカレーベース作りに不可欠な「ターメリック(秋ウコン)・にんにく・しょうが」が地元で作られている屋久島です。
いつの日かAコープのレジで、地元のおばあちゃん達が「今日はどの店のカレーを食べに行くの?」と交わす声を聞くことができる「カレーの島」になれば、どんなに楽しいことでしょう。
 
敬具
 
 追伸
答えAグロース Bハイビスカス CAmara