屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

旅のまとめ その⑩ 伊丹🛫屋久島より 屋久島空港🚌六角堂の方が遠かった

拝啓

旅の10日目、1月18日。

京都駅八条口のホテルを出て徒歩2分、

伊丹に向かう阪急空港バスのチケット売り場へ。

空港まで1,340円ならお安い料金。

高速道路工事中で迂回したものの、約50分で空港に到着。

 

搭乗時間が迫っておりましたが、

せっかく大阪から旅立つのだから、

たこ焼きとビールでもと「たこぼん」に。

ところが、焼いた分がちょうど売り切れ、

次のが焼けるまで15分はかかるといわれて断念。

 

ならばと向かったのが、

京都の稲荷寿司専門店「釣狐」

京都銘菓「つぶあん入り生八つ橋 おたべ」を製造・販売する美十が【京出汁おいなり 釣狐】を祇園に出店したのが始まりのお店。

なので店頭では「おたべ人形」がお辞儀を繰り返しておりました。

 

頂いたのは「ちょいのみ定食」。

唐揚には七味

狐顔、三角のお稲荷さんには山椒

これを降り掛け分けて頂けるのが京都風の良さかと。

お揚げの出汁の甘さも良い塩梅でした。

 

最後によいもんを頂けた、と思っているさなか。

屋久島便お決まりのアナウンス。

「機材の都合で出発が30分遅れます」。

 

ならばと再び「たこぼん」へ。

アッツアツのトロットロをハフハフいただきました。

 

そしていよいよ搭乗準備。

JAC特有の一階ゲートにおり、空港内バスに搭乗。

行先「屋久島」とあるバスに乗るのは、なんともわくわく。

このまま飛んでくれたらどれほど楽しいか。

タラップを上がって座席に着くとまもなく離陸。

 

すると!

伊丹上空を旋回する飛行機の窓から、

池に浮かぶ六角堂(たぶん)を発見。

はてさてどこのお堂だか。

 

後でグーグルさんにお尋ねすると、伊丹市緑ヶ丘公園の

賞月亭と判明。

www.city.itami.lg.jp

旅の終わりの空の上で、良いご縁を頂きました。

 

上昇すると、屋久島まで窓の外は雲海ばかり。

旅の二日目、鹿児島空港のコンビニで、

旅のお供にと買った「眠れないほど面白い 『今昔物語』」を機内サービスの珈琲のお供に。

長距離移動の際にページを繰っておりましたが、

最後までは読み切れませんでした。

 

で、かなりの横風にあおられながらも、

何とか屋久島空港に着陸。

ちょうど100分、1時間40分の飛行。

 

で、ここからが難題でした。

飛行機が少しばかり遅れたせいもあり、

空港から六角堂に向かう13:13のバスが出たばかり。

次のバスは何と!14:33。

1時間15分ほどの待ち時間

 

仕方がないので「エアポート屋久島」で旅行者気分を味わいがてら、

屋久島トロロ丼を頂くことに。

玉子を割ってとろろをかけて、

甘い「屋久島醤油」を掛ければはい、

トロロ丼の出来上がり。

島の山芋特有のトロロの粘りはしっかりしておりましたが、

いかんせん、ごはんがアツアツではなかったのが残念。

 

で、頃合いを見計らってバス停へ。

バス乗り場の標識が、風のせいか何のせいか傾いたままなのが侘しいものよと眺めていれば、

 

栗生橋行きバスがほぼ定刻通り14:34に到着。

予想はしておりましたが、

バスは貸し切り。

 

そして15:10、六角堂最寄りのホトー川バス停に到着。

島のバスの乗車時間は約35分で、料金は810円。

観光客ならいざ知らず、住民の足としてはどんなもんじゃろう。

 

観光客としても、伊丹から屋久までの直行便が1時間40分

屋久島空港からホトー川までは、

待ち時間の1時間15分+乗車時間35分=1時間50分

屋久島についてからの方が時間が掛かるとあっては……

 

和歌の浦でも感じたことでしたが、

自家用車やレンタカーなしでも済むような、

運転免許を持たない外国人や若い街の観光客、

免許返上した高齢者でも安心安全快適に移動できる「足」の確保。

まずは、路線バスを地元住民の暮らしの足として育てること。

それなくして観光客の足も保てず、

これからの観光地として失格になるだろうと。

 

六角堂に戻ると留守番猫のニャーがさっそく食事の催促。

10日間、どうもご苦労様でした。

 

 

追記

この旅を通じて学んだ「どうする屋久島」を、

おいおい綴って参ります。