屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

本日(4/19)昼カフェオープン 六角堂明冥文庫のぼくとくるま

拝啓

Space & Spice Lab
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六角堂からのお知らせ

島のわらわらもわらわらも少しばかり収まりかけたものの、

新型コロナウイルス感染症特設ページ | 屋久島町 (yakushima.kagoshima.jp)

ユーラシア大陸西側の戦乱の終息の兆しも見えぬ中、

2022年も早や4分の1が過ぎ、

そぼ降る雨に、紫陽花のつぼみ膨らむ屋久島六角堂。

本日19㊋と明日20㊌のカフェ営業は

12:00~16:00L.O.

午後のひと時、ちんたらブックカフェで、

沢音に包まれながら静かなひと時をお過ごしいただければ幸いです。

 

さて、

今回ご案内するのは一冊の映画パンフレットと一つの絵本シリーズ。

 

2021年の7月にはカンヌ国際映画祭脚本賞国際映画批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞を受賞した濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」。


今年の1月にはゴールデングローブ賞、3月には」英国アカデミー賞に加えアメリアカデミー賞(オスカー)「国際長編映画賞」を受賞。

一言でいえば見ごたえがあるけど難しい映画でした。

で、観覧後にパンフレットを購入し、じっくり味わい直すことに。

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もう一つは、

岩崎書店刊行の「死をめぐる絵本シリーズ 『闇は光の母』」

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そのうち3冊を購入しましたが、

そのきっかけとなったのはシリーズ3作目、

谷川俊太郎作、相田里美絵による『ぼく』。

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この作品を知るきっかけになったのは、

NHKオンデマンドで見た視聴した、

ETV特集「ぼくは しんだ じぶんで しんだ 谷川俊太郎と死の絵本」

 

一つの絵本が産み出される過程に感服するととともに、

そこで語られた谷川俊太郎の言葉に考えさせられることしきり。

人の孤独は❮人間社会内孤独❯と❮自然宇宙内孤独❯が意識するしないにかかわらず、ダイナミックに重なり合っていると私は考えてあるので、友達や家族のなかで生きる❮ぼく❯が自分を含めた自然に生き、ひいては限りない宇宙の中でも生きているのだということを絵本の中で暗示したいのです。(中略)
❮ぼく❯が死んだ理由が人間関係だけにあったのではないと読者に感じさせたい。

 

実際に家族や身近な人を自死で失った当事者の方にとっては、

同意できない、納得しかねる、さらには神経を逆なでされるような言葉だったかもしれませんが、

死を鏡にいかなる生を営むべきかを考えるに足る一冊。

 

何やら肌寒い日。

マサラチャイやトロトロココアのお供にしていただければ幸いです。

敬具

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