屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

月影を身に纏いつつ野分待つ

【六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブからのお知らせ】

次回の営業予定

9月19日(月)敬老の日・20・21・22日(木)秋分の日

降っても吹いても
ご来店心よりお待ち申し上げております

※ 台風の状況によっては休店いたします



拝啓

昨夜は島の各集落で旧暦8月の十五夜神事、綱引きや子供相撲が行われましたが、麦生のお祭りに参加しそびれたのが残念。明日の満月を楽しみたいところですが、今日16日の夕方の屋久島麦生の海上には、大きな台風が来る前によくみられる何とも言えぬ赤紫の夕焼け雲。

イメージ 1

8月末から島に接近してフェリーや飛行機を止め、ご来島を楽しみにされていたお客様の足を絶ってしまった台風三つ。

台風10号(ライオンロック)
イメージ 2

台風12号(ナムセーウン)
イメージ 3

台風13号(マーロウ)
イメージ 4

台湾の南東海上にいる台風16号(マラカス)は今後発達して、与那国島では昨年9月に最大瞬間風速81.1メートルを観測した台風21号に匹敵する重大な被害も予測されている様子。当初の予報より歩みは遅くなり、勢力は衰えつつも20日以降屋久島ご来島でしょうか。

イメージ 5

数日内にフェリーが止まることはほぼ確実。週明けのイートハーブの営業に備えて、明日の内には食材を確保しておかねばとそわそわ。

雨が少なく暑さの厳しかった今年の島、植物にとっては恵みの雨をもたらし、海水温の上昇で大きなダメージを受けているサンゴにとっても海水をかき交ぜてくれる救世主かも。ただ、人の暮らしには……

大いなる自然の営みがもたらす脅威を畏れつつ、もたらす自然に感謝して共生する。それを肌身に感じることができるのが離島の暮らしでしょうか。

そんな午後、Amazonから届いたのは石牟礼道子の『苦界浄土 わが水俣病』(講談社文庫新装版)。

イメージ 6

NHKオンデマンドの「100分de名著」を視聴し、今さらながらではありますが読んでみることに。

先の福島の原発事故、厳しさを増す沖縄の基地問題、唖然とする東京の卸売市場問題、行方が心配な馬毛島の基地誘致etc.……安全・安心で慎ましやかな暮らしを脅かす政治・経済の権力とどう向き合い方うのか、それを改めて考えてみようと思います。

さて、イートハーブ来週からの絵本特集は「敬老の日」にちなんだ作品を取り上げます。どんな絵本のご紹介となるのかは次回のブログでご案内いたします。

敬具