屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

太陽に手のひら透かす晴れ間あれ

拝啓

梅雨寒の午後、宮之浦のフェリーターミナルにある「雪苔屋」(http://yukigokeya.blogspot.jp/)さんへ。

フェリーや高速船で島を訪れる方がフェリーターミナルの観光案内所を訪れ、雪苔屋さんに立ち寄るお客様もいらっしゃったのですが、突然観光案内所が埠頭から遠く離れた屋久島文化センターに引っ越してしまい、フェリーターミナルは人影まばらに。

静かな店内でネルドリップで淹れた美味しいコーヒーに加えて「スモモとホワイトチョコのマフィン」を頂きました。

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居合わせた小学生連れのお母さんに話し掛けると、口永良部島から避難して町営住宅に仮住まい中とのこと。お子さんは一学年10人にも満たない口永良部島の学校から一学年二クラスもある宮之浦の『大規模校』に移っての慣れない生活。苦労がしのばれます。

話の合間にフェリーターミナルに新しい店がオープンすると聞いて覗いてみると、何と六角堂イートハーブにしばしばご来店下さる馴染のお客様が開店準備中。

店名は「愛LOVE友豊」

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聞けば口永良部島住民の支援をするためのフリーマーケットを7月29日から開くことにしたとのこと。

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気象庁の「口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第123号」(http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info_05_20150705160007.html)によれば火山性地震は減っているもののまだまだ警戒が必要とのこと。7日には台風に備えた一時帰島が予定されていますが、渡れるのは各世帯一人のみ。口永良部島と屋久島をつなぐ町営船「フェリー太陽」は、とっくに耐用年数を超えた老朽船。日頃は無理が利かずに欠航ばかりですが、この日ばかりは老体に鞭打って島民の期待に応えてもらいたいものです。

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がんばれ太陽。

手のひらを太陽に透かしてみれば……
「ミミズもオケラもアメンボも、ヤスデも流し虫も生きているんだ友達なんだ」と
思える人にみんながなれたら世界は平和。

敬具