屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

若竹の島に宿るやかぐや姫

【六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブからのお知らせ】

☎ 0997-47-3341  📱080-14660006

六角堂イートハーブ
4月 12日() ・13日()・14日()臨時営業
Open12:00~L.O.18:00 

今週はシンプルメニューのシングルカフェゆえ
いつも以上のチンタラボチボチ
カレーは定番“キーマ”と“ひよこ&レンズ豆”のみですが
よければごゆるりお過ごしください

拝啓

島はタケノコの季節になってまいりました。このところの雨ですくすく育っていることでしょう。こんな季節にこそ読んでみたいのが、竹にまつわる本。竹取りのジイサンがかぐや姫を見付けたのはちょうど今の季節。現存する日本最古の物語「竹取物語」に登場するかぐや姫のルーツを探る神話に関する本が六角堂明冥文庫にも何冊か……

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「竹取物語」は子供向けのおとぎ話などではなく、今の天皇に連なる大和政権や平安時代を牛耳った藤原氏への痛烈な風刺が込められた物語だということを知るのも雨の日のお楽しみ。

かぐや姫とも結びつく日本の竹細工のルーツを探る本も面白い

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奈良時代以前、九州南部を大和政権が支配するまで独自の文化を持って暮らしていた「隼人」が奈良や京都に移住し、都周辺の竹林を育て守ってきたという事実を、鹿児島に暮らす人間はもっと知っていても良いのではないでしょうか?

そして、かつて日本の各地の山奥で漂泊し、竹細工を作って生活していた「サンカ」の民の軌跡をなぞる本。

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「民主主義」の国であるなら、国家は国民を支配するのではなく、多様な国民が安心して暮らせるようにマツリゴトは行われるべきもの。そんな国づくりをするのはどこぞのエライサンではなく、一般庶民一人一人が選んだ代表のはず。雨に濡れる竹林を眺めながら国の未来をしばし考えてみるのも六角堂イートハーブでの過ごし方の一つかもしれません。

どうぞユルユルお過ごしください。

敬具