屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

丼の船に揺られて海渡らん

【六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブからのお知らせ】

☎ 0997-47-3341  📱 080-1466-0006

新春二週目は
1月17日(日) - 18日(月) - 19日(火) - 20日(水)
Open 12:00 ~ Last Order 19:00

都合により1月中は
シンプル&シングルスタイルでの営業です

拝啓

昨秋から、月の前半はシンプルメニュー、後半はレギュラーメニューでお食事をお楽しみいただいておりました六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブですが、都合により1月中はシンプルメニューとさせていただきます。

その代わりと言っては何ですが、三種類のシンプルAカップカレー、二種類の焼きチーズカレー、四種類のホットサンドに加えて、新メニューを企画!

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今まで使ってこなかったこの二つの器それぞれに何が盛られるのか⁈「あの裏メニュー、キーマカレーうどんやろ!」と思われる方はかなりの六角堂通ですが、そうではありません。ヒントは「屋久島丼紀行 第24回」。それにしてもなぜ二種類の丼なのか?「左は大盛りやろ!」と言うのは読みが浅い。

答えはイートハーブでご確認ください。だだし、それぞれ一日3食限定です。

さて、今月の絵本特集は干支にちなんだ「おさるさん」ですが、屋久島ではあまりに猿がありふれていて(と言うより害獣なので)か、手に取ってゆっくりご覧くださる方が少ないのが寂しいところ。そこで改めて三冊ばかりをご紹介。

■ さるのひとりごと (ぼくとわたしのみんわ絵本)
文:松谷 みよ子,   絵:司修、童心社2000年6月刊

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あるとき一匹の猿が「いつもいつも山を見とるけぇ、つまらんなぁ」と海ばたへ出ると、猿のひとりごとに返事をするもんがある。誰かと確かめてみるとそれは一匹の蟹。見つけた猿はいったい蟹をどうしたかと言うと……島根県の民話を題材にした、怖いような寂しいような、切ない絵本。第一法規1982年刊の改訂版です。

■ ひとまねこざる
文・絵:H.A.レイ、訳:光吉夏弥、岩波書店 1983年9月刊

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十数ヶ国語に翻訳され世界中で親しまれているCurious George(おさるのじょーじ)シリーズの2作目、1947年にアメリカで出版されたロングセラー。まだ黒人が公民権を手に入れられていなかった時代のアメリカ社会を想いつつ読むのも一興です。

■ 戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ―作者レイ夫妻の長い旅
作:ルイーズ ボーデン、絵:アラン ドラモンド、岩波書店2006年7月刊

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「おさるのジョージ」の作者H.A.レイとその妻マーガレットはドイツ生まれのユダヤ人。二人はブラジルで出会った後、パリで生活。しかし1940年6月、ドイツ軍が攻めて来たためパリを脱出。そのわずかな荷物のなかにあったジョージの原画が絵本になるのは1941年、アメリカでのこと。二人の逃避行を日記や写真、イラストをまじえてたどる絵本。 絵本の来歴を絵本で知るのもまた一興。

そうそう、六角堂でお茶をしながらゆったりユルユルして下さるお客様の中には、六角堂明冥文庫の図書や絵本だけでなく、漫画を楽しみにしてくださるお客様もチラホラ。そのお好みに合うかどうかは分かりませんが、寂しく厳しい冬を乗り切るために

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1948年生まれの漫画家小山ゆうの代表作『あずみ』全48巻を購入

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『あずみ』は1994年から『ビッグコミックスペリオール』誌上で連載開始した時代劇漫画。1998年に、第43回小学館漫画賞青年一般部門と第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。そして上戸彩主演で映画化された作品です。

何故今『あずみ』なのか?それは全巻完読されてからお尋ねください。

敬具

追伸
春牧のコインランドリーに『あずみ』が18巻まで置いてあります。ただ、非常に重要な二つの場面が破り去られているのが気掛りです。