拝啓
風がきつくなりフェリー2も欠航した今日の昼、室内の温度計は20℃を越えた師走も十日。あと二十日ばかりで今年も仕舞かと思うと何やら切なくなります。
そんな島のスーパーで、こんなお知らせを見かけませんか?
心惹かれて走った「島・しまキッチン」さんの店頭の貼り紙を見て
ああ、また本当においしいご飯を食べさせてくれる店が、この島からなくなってしまうんだと感傷に浸りつつ待つこと15分。「お肉Wご飯大盛り無料 黒毛和牛ステーキ丼弁当」と、取り置きしていただいたZIPパック入りの「ビーフシチュー」を受け取って一路春田浜へ。
海岸べりの岩の表面はゴツゴツとひび割れあたかも厚切りステーキの様。そこに受け取ってから五分と経たず、温かさをしっかり保ったステーキ丼を供えます。
水平線の向こうにはぼんやりと種子島。手前のステーキと見まがうような屋久島の岩。島を眺めて島を味わう。これぞ島・しまキッチンステーキ丼を味わう醍醐味。
お持ち帰りの弁当であろうと、立派な設えのレストランのディナーであろうと、食べるのは調理された肉や野菜だけでなく、味わうのは素材の味だけではありません。それを食べる時間と空間と人間の掛け算が、冬の日のささやかな食の幸せを産み出してくれるのです。
海風に吹かれて「島の肉、食ったぞ~」と一息つく間もなく、車を麦生の六角堂に回し、お取り置きのビーフシチューをグラタン皿に移してチ~ン。
大ぶりの牛肉と野菜がうれしい島・しまキッチンさんのシチューとの一期一会のひと時を楽しみました。通勤招き猫のニャーには、次の世で人に生まれ変わった時、どこかの空の下で開かれている島・しまキッチンさんの丼とシチューをに食べてもらいます。
敬具
屋久島丼紀行インデックス
春牧 喜楽里 「鶏めし丼+ミニうどん」、「カツ丼」
安房 いその香り 「海鮮丼」
安房武田館キッチンハウス 和が家「ソースカツ丼」
安房武田館キッチンハウス なつみ庵「親子丼」
安房 サンパウロ「豚丼」
安房 屋久どん「天麩羅うどん+ミニソースカツ丼セット」
安房 きらんくや「豚丼蕎麦セット」
島外の丼
小瀬田 屋久島空港食堂 「とろろ丼」
宮之浦 ふるさと市場「お勧め料理 あら汁・小鉢お漬物付き海鮮丼」
原 食堂 モッチョム山荘 「天丼」
安房 屋久どん「えび天うどん+■■■漬け丼」
安房 レンガ屋「ミックス丼」
小瀬田 ラ・モンステラ「親子丼」
安房 ファミリーレストランかもがわ「エビ丼」
宮之浦 Bay’s Caf’e Jane「飛魚丼」
安房 萬來軒「麻婆丼」
安房 島・しまキッチン「ステーキ丼」
尾之間 味徳「牛丼」
春牧 みち草「カツ丼」
栗生 松竹「天丼」