屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島丼紀行第18回 年明けにもう食べられないステーキ丼

拝啓

風がきつくなりフェリー2も欠航した今日の昼、室内の温度計は20℃を越えた師走も十日。あと二十日ばかりで今年も仕舞かと思うと何やら切なくなります。

そんな島のスーパーで、こんなお知らせを見かけませんか?

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心惹かれて走った「島・しまキッチン」さんの店頭の貼り紙を見て

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ああ、また本当においしいご飯を食べさせてくれる店が、この島からなくなってしまうんだと感傷に浸りつつ待つこと15分。「お肉Wご飯大盛り無料 黒毛和牛ステーキ丼弁当」と、取り置きしていただいたZIPパック入りの「ビーフシチュー」を受け取って一路春田浜へ。

海岸べりの岩の表面はゴツゴツとひび割れあたかも厚切りステーキの様。そこに受け取ってから五分と経たず、温かさをしっかり保ったステーキ丼を供えます。

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水平線の向こうにはぼんやりと種子島。手前のステーキと見まがうような屋久島の岩。島を眺めて島を味わう。これぞ島・しまキッチンステーキ丼を味わう醍醐味。

お持ち帰りの弁当であろうと、立派な設えのレストランのディナーであろうと、食べるのは調理された肉や野菜だけでなく、味わうのは素材の味だけではありません。それを食べる時間と空間と人間の掛け算が、冬の日のささやかな食の幸せを産み出してくれるのです。

海風に吹かれて「島の肉、食ったぞ~」と一息つく間もなく、車を麦生の六角堂に回し、お取り置きのビーフシチューをグラタン皿に移してチ~ン。

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大ぶりの牛肉と野菜がうれしい島・しまキッチンさんのシチューとの一期一会のひと時を楽しみました。通勤招き猫のニャーには、次の世で人に生まれ変わった時、どこかの空の下で開かれている島・しまキッチンさんの丼とシチューをに食べてもらいます。

敬具


屋久島丼紀行インデックス

  春牧 喜楽里 「鶏めし丼+ミニうどん」、「カツ丼」
  安房 いその香り 「海鮮丼」
  安房武田館キッチンハウス 和が家「ソースカツ丼」
  安房武田館キッチンハウス なつみ庵「親子丼」
  安房 サンパウロ「豚丼」
  安房 屋久どん「天麩羅うどん+ミニソースカツ丼セット」
  安房 きらんくや「豚丼蕎麦セット」
  島外の丼
  小瀬田 屋久島空港食堂 「とろろ丼」
  宮之浦 ふるさと市場「お勧め料理 あら汁・小鉢お漬物付き海鮮丼」
  原 食堂 モッチョム山荘 「天丼」
  安房 屋久どん「えび天うどん+■■■漬け丼」
  安房 レンガ屋「ミックス丼」
  小瀬田 ラ・モンステラ「親子丼」
  安房 ファミリーレストランかもがわ「エビ丼」
  宮之浦 Bay’s Caf’e Jane「飛魚丼」
  安房 萬來軒「麻婆丼」
  安房 島・しまキッチン「ステーキ丼」
  尾之間 味徳「牛丼」
  春牧 みち草「カツ丼」
  栗生 松竹「天丼」