屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

火と土と人が織りなす島模様

拝啓

屋久島は周囲100㎞、住民1万3000人ほどの離島ですが、どう言う訳か様々な創作活動を営んでいらっしゃる作家さんがそこここに住み、作品を作り上げていらっしゃいます。

空港脇の「旅楽(たびら)」さん(http://tabira.biz/gallery/exhibition.html)では、4月1日から画家で染色家の向井晶子さんが作品展《天地-あめつち-》を開かれています。

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「まんげつのよる」という絵本になった作品の原画とプロジェクター映像が印象的で、絵本を分けていただきました。

一方、平内の集落にある「しずくギャラリー」さん(http://shizukugallery.com/gallery/index.html)では、洋画家の高田裕子さんとジュエリー作家の中村圭さんご夫婦の新作が展示されていました。

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緻密な絵と繊細なジュエリーに魅了される方は多いでしょう。

そして安房の松峯大橋の南側にある「埴生窯」さん(http://ycnetwork.blog84.fc2.com/blog-entry-25.html)では窯入れの真っ最中。

夜の7時過ぎに伺うと、工房の煙突から鮮やかなオレンジ色の火が噴出していました。

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家族総出、60時間ほど掛る窯焚き

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春休みなので中学生の息子さんも一日中手伝い

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窯の脇の火口からはトキメク炎が揺らめいています。温度は約1300℃

埴生窯を営む山下正行さんの作品は、宮之浦の「ふるさと市場」や小瀬田の南にある「八万寿茶園」さんでも手に取ることができますが、やはり埴生窯を訪れて直接話を伺うのが一番です。

窯出しは7日午前中の予定とのこと。人と土と炎が、せめぎ合い調和しつつ生み出される作品の姿を見るのが楽しみです。

敬具