屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

落ちる実の新たな命宿す種

拝啓
 
9月の連休も終わり、島の県道で見かける「わ」ナンバーの車も少なくなりました。
 
そんな秋の訪れとともに、何やらさみしい景色が屋久島の北と南でうかがえます。
 
尾之間の気軽に入れるレストラン「春」に晩御飯を食べに行くと、何と!
 
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名物メニュー「海鮮チラシ定食」をいただきました。
 
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暮れかかる秋の闇に浮かぶ「春」の灯りが、何ともいとおしく感じました。
 
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 その翌日、宮之浦川のたもとの、ちょっと洒落たカフェ「STAX CAFE」が閉店するという噂を聞き宮之浦へ。するとお店は「定休日」の札もないまま扉は固く閉ざされていました。
 
 
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その帰り道、かつての「うふふカレー」のお店がどうなっているか気にかかって寄ってみると
 
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入り口前の庭は草ぼうぼうで窓枠も朽ちかけていました。
 
安房まで戻って「アマラ」に寄ると“CLOSED”の札。
 
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小窓には
 
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産児休業。春には再開しますとのこと。
 
屋久島に訪れたことのない方は、何とはなしに癒しや安らぎの島のように感じていらっしゃることが多いようですが、実際の島は自然も人も激しい新陳代謝の中で命を駆け巡らせているパワフルな島です。
 
島の景色を彩るハイビスカスも、毎日花を咲かせては散り、古い葉をどんどん黄色く落としながら新しい緑の葉を開いていきます。
 
次の春に、新たな種が芽吹いていくことをじんわり願う秋の雨です。
 
敬具