拝啓
「屋久島弁当三昧」コーナーなのに、パンの話?
といぶかる方もいらっしゃるでしょうが、
その訳は最後の方でご説明。
コロナ騒動で何か月も島から出られない生活をしているせいか、
庭の手入れをしていたり、テクテク農道ウォーキングの最中、
島では頂けないあれこれが頭の中に浮かんでは消えていきます。
その一つが「シナモンロール」。
それも外がカリッとしていて噛み応えがあって、
何よりシナモンとカルダモンの風味が口中に広がって、
上にまぶされたザラメ状の砂糖がこそばい奴。
例えば……
もっと言えば、
カルダモン風味が活きたスウェーデン風シナモン&カルダモンロール。
仮にレシピを見て似たようなものが作れたとしても、
やはり本職のパン屋さんが作ったシナモンロールを頂きたいもの。
島外から来られたお客様が
びっくりされることの一つは、
小さな離島なのに
美味しい自家製パン屋さんが何軒もあること。
紹介されていないお店も存在します。
平海製菓・ひらみ屋・百水・Linna
ヒロ・シイバ・樹の実・パンドシュクレ・ペイタ+α
その全店を時計回りに一巡り。
二回に分けてのご案内。
まずは最北一湊、
ふくよかさ抜群、焼き立てパンのような恵比寿さんにお参りをして
一湊川のわき道から枝分かれした道沿いにある
「平海製菓」さんへ。
以前、このブログでどら焼きをご紹介した和菓子屋さんでもあります。
島民でも島の南部にお住まいの方はご存知ないかもと、少し詳しめに。
小さな店内いたるところに島独特の和菓子が。
その一角にパンコーナー。
シナモンパンはないかと探したものの見当たらず、
お店の方に伺えば「そういう洒落たものはこの店にはありません」とのお答え。
おやきパンにも惹かれましたが、
ここは昭和の香り漂いつつ、島の甘味好みが窺える三品をチョイス。
こうしたパッケージが、実は街から来られたお客様をほのぼのとさせるもの。
頂いた中で一番ほっほ~と嬉しくなったのが紫芋パン。
紫の渦渦ロールの美しさ。少し硬めの触感も気に入りました。
併せて頂いた和菓子「はなつまみ」も大変美味しゅうございました。
お次は宮之浦、
屋久島高校前の「凡我塔ひらみ屋」さんに。
こちらはパンの専門店。
ならばとシナモンロールを探したものの見つからず、
見付けたのは「シナモンパン」のカードのみ。
お店の方に伺えば、
前はあったのだが今は材料の問題もあって作っておらず、
次いつできるかは分からないとのお答え。
ぶっといソーセージパンを頂き、招き猫に何時の日か又とご挨拶。
頂いたパンは、車中で頬張ってしまったので画像なしです。
北部3軒目は徳洲会病院の裏手、
就労継続支援施設「愛心会 屋久の郷 カフェギャラリー百水」さん。
未だコロナ感染予防対策でテイクアウトのみの店内。
パンコーナーの一番端に「シナモン」の文字が!
残念ながら「アップルシナモンパン」。
シナモンロールのことを伺えば、
「作る日と作らない日があって、前日に予約頂ければご用意します」とのお答え。
今日はアップルシナモンパンのお供にメロンパンを頂いて帰ることに。
天辺にシナモンが鎮座しているものの、見たところ何の変哲もないパン。
ところが、かぶり付くとパシュッと空気が抜ける音がして、
中をのぞけば、何ということでしょう!
私の大好物の焼きリンゴにもシナモンが。
リンゴの程よい甘みと触感、そしてシナモンの香りに満足。
増々、百水のシナモンロールが楽しみになりました。
百水さんの脇の坂道の突き当りを左に折れたすぐ先に、
「Linna Bakery」さんがあるのですが、
ネット販売のみにされたご様子。
島外の皆様、是非お試しくださいませ。
なお、かつて宮之浦にあった「木村屋」さん。
すでに廃業されていますが、
「屋久島町 宮之浦 木村屋 パン」でネット検索すると、
地図には表示が残っておりますが、
そこに張られているウェブサイトへのリンクをクリックすると、
とんでもないところに飛ばされます。
次回は島の南部のパン屋さんをご案内。
どんなシナモンロールと出会うことができたか、お楽しみに。
後編はこちらから
敬具