屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

草鞋を一足脱ぎまして

拝啓
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屋久島六角堂の敷地にも野イチゴの白い花が咲きそろうころとなりました。春は出会いと別れの季節。私にも、新たな一歩を踏み出す日が近もうすぐそこに来ております。

六角堂計画を正式に立ち上げたのは2007年6月12日。それから七年、二足の草鞋を履きながら山あり谷ありの長い道のりをトロトロ歩んで参りました。

屋久島の麦生に建設用地を取得したのが2007年10月19日。
コテージと母屋が建ったのが2011年4月1日。
簡易宿所営業許可を得たのが2011年8月11日。
税務署に開業届を提出したのが2011年10月19日。
飲食店と菓子製造業の営業許可を得たのが2011年11月22日。

それから今日まで、百数十組のお客様がコテージをご利用下さり、企画を持ち込んで下さった方々が母屋で様々なイベントを開いて下さいました。

私が京都で仕事をしていながら、こうして六角堂が多くの方々のお役に立てたのも、六角堂計画に賛同し、運営に協力して下さった方々のお陰です。本当にありがとうございました。

三十八年間過ごした京都と三十三年間勤めた学校を後にし、屋久島に移住する日も間もなくです。この七年間履き続けた二足の草鞋の一足を脱ぎ捨てるには、それ相応の覚悟がいりましたが、もう後戻りする道はありません。

これからこの「手紙」では、屋久島六角堂で見付けた人と自然の姿や思いを折々にしたためて参ります。 何かの折に開いて頂ければ幸いです。

間もなく四月とはいえ、夜風の冷たい送別・歓迎の宴の帰り道、お風邪など召しませんようご自愛下さい。

敬具