屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

秋の世の語り染み入るマサラチャイ

[六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブからのお知らせ】

9月のこれからの営業日のお知らせ

9月は明日27日(日)が最終日
11:30~売り切れ御免の終了です

28日(月)29日(火)は臨時休業

10月の営業は17日(土)からですm(_ _)m

拝啓

本日は臨時営業日にも関わらず、多数ご来店くださり誠にありがとうございました。ご用意させていただいた今日の『屋久島産車海老(Sサイズ)載せムキエビ&サトイモ&シメジ入り赤カレーと定番キーマナスカレー』のプレートカレーはこんな具合でした。

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初めてご来店下さったご近所様は、ご自身のブログでプレートカレーをご紹介くださっています。

夜6時からは6回目になる『島の朗読会』。今回は15名ほどの方がご参加で、童話やエッセイ、自作の詩や文章などを朗読して下さいました。主催者の山田さんのピアノやABEさんの笛の音色が、雲間から見え隠れするお月さんとも良いコラボ。

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ご来店下さったお客様がご自身のFBで朗読会の雰囲気を伝えて下さっています。

次回の朗読会は10月24日の土曜日。よろしければ覗きにお越し下さい。

その前に、明日は9月最終の営業日。10月は17日(土)からの営業となります。マサラチャイやモカコーヒーで、少しずつ深まりゆく秋の午後をゆったりお過ごしいただければ幸いです。

敬具

追伸
今夜の朗読会にお越しの皆様に聞いていただいた私の言葉を、記録を兼ねてご紹介させていただきます。

「死を知る人の人らしさ」

死にたくないと願っても死なない人はどこにもいない
生きててほしいと願っても死なない人はどこにもいない

日本の国を守るため戦い破れたその後も
日本の国はつぶれずに残ったもののたくさんの
若者のみか幼子までがたくさんたくさん死にました

日本の国と戦ったアメリカ中国朝鮮は
勝った後にも次々と戦を止めずに戦い続け
若者のみか幼子までがたくさんたくさん死にました

誰かの愛する人を殺して、自分の愛する人を守りたい
愛する人に殺させて、愛する私を守りたい

人の命と引き換えに守った命は何を生む

殺されたくはないからと、他人(ひと)に人を殺させる
殺したくなどないけれど、生きるためには仕方がないと
人の命と引き換えに守った命で何を生む

死にたくないと願っても死なない人はどこにもいない
生きててほしいと願っても死なない人はどこにもいない

私が一度死ぬまでに
鳥や獣や魚の命をどれほど奪って生きるだろう
芽吹いた野菜や実った木の実をどれだけ奪って生きるだろう

私がこの世に生まれた限り
命を奪って生きるのが生きるものの定めであるなら
人の命を奪うのも人の定めと言えようか

奪った命と引き換えの命は私のものではない
ましてや自分の手を汚さずに命を人に奪わせて
快楽むさぼる営みに一片たりともやりたくない

奪った命と引き換えの命は私のものではない
誰かが愛する人の命と私が愛する人の命を
守り育てる営みに私は命を削りたい

死にたくないと願っても死なない人はどこにもいない
生きててほしいと願っても死なない人はどこにもいない

何かの命を奪わずに生きることなどできぬから
私の命が尽きるまでせめて命を育てたい
救える命を救いたい

それが死を知る人だけの人らしく生き人らしく死ぬ人らしさ

2015/09/26

あわせて『ブッダのことば スッタニパーダ』(中村元訳、岩波文庫)より「第三 大いなる章 11、ナーラカ 700-721」と、『ブッダの真理のことば感興のことば』(中村元訳、岩波文庫)より「真理のことば(ダンマパダ)第10章 暴力 129-136」をご紹介させていただきました。共に、「すべての生きものにとって生命は愛しい。己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。」と語られています。