拝啓
前回の『屋久島粉もんもん』では既に閉店廃業された粉もん屋さん八軒をご案内いたしました。
今回はその後編として2026年2月現在営業されている粉もん屋さんをご案内。

『こもれび』
宮之浦の『こもれび』さんの開業は2013年6月、創業13年と歴史は短いようですが現存する屋久島のお好み焼き屋さんでは最長寿。
直近で伺ったのは2025年11月。

ママさんは屋久島高校卒業後、就職した京都の三条で生まれて初めて食べたお好み焼の美味しさに感動し、いつの日かお好み焼き屋のおばちゃんになろうと夢見たとのこと。

カウンター席に陣取れば鉄板を挟んでママさんとあれこれおしゃべり。自家製ソースと屋久島らしさを醸し出す鯖本枯節の出汁で手焼きされたお好み焼きは格別。

そして焼きそばのモッチリ感に新鮮な味わいを感じさせて頂きました。



ご主人を亡くされお嫁さんも別の仕事をされるようになりお一人での営業に。末永く繁盛なさいますように。
2025年11月10日、安房の元『よいごころ』さんだった店舗に『YAKUSHIMA OKONOMIYAKI DINING 縁(えん)』さんオープン。

基本メニューはお好み焼き&焼きそば&もんじゃ焼き。
注文はQRコードが基本。
スタッフさんが客席の鉄板で焼いて下さるスタイルでソースはオタフク。

パッカンで蒸して仕上げてマヨネーズの模様掛けした上にくんねり踊る鰹節。

二ヶ月後に訪れた時には「とん平焼き」「海鮮塩そば」「海鮮玉好み」も。

関東から来られた元警察官のマスターと沖縄から来られた元自衛官の若い男性スタッフさんでの切り盛り。
『HOSINOHUNE』
2025年8月31日、一湊漁港のお祭りで見掛けぬショッキングピンクのキッチンカーに遭遇。

その時は海鮮丼とうどんを頂いて満腹だったので立ち寄りませんでしたが、気になってあれこれネット検索みるとInstagramに『HOSINOHUNE』が。
https://www.instagram.com/hoshibune.yakushima
その後、「ヤクスギランド線」で遭遇したものの車を停める余裕が無くスルー。
9月28日、「屋久島山荘」駐車場で3度目の正直とばかり初購入したのは……

「トロチー☆ロングメキシカン」。

この段階では“粉モン”と呼べるメニューは不在でしたが、しばらくするとInstagramに「やくしまちゃん焼き10月新登場」の案内掲載。

10月4日、「屋久島山荘」駐車場で「やくしまちゃん焼き」を発見。

屋久島の輪郭に縄文杉をあしらったお姿の”やくしまちゃん“の「あん」と「クリーム」を一つずつ頂くことに。
「よーするに回転焼きの変わり種やんか!」
「いやいやキティちゃん風のカワイイ系今川焼きだろ?」
との議論が湧くのは東vs西の常。
AIさんによれば……
今川焼き
関東地方を中心に広まった呼び名で、江戸時代の神田「今川橋」付近で売られたことに由来。
回転焼き
西日本や九州地方で主流。円形の焼き板を回転させて焼く手法に由来。
地域によっては「大判焼」「太鼓饅頭」「二重焼き」「蜂楽饅頭」「御座候」など、多様な名称が存在する。

ご興味があればこちらから。
「御座候?大判焼?地域で違う「回転焼」の呼び名のナゾ - 炎の探偵社/マイ大阪ガス 」
https://share.google/ey6FexkyaaAto9Qy6
「御座候 | 兵庫五国連邦(U5H)」 https://share.google/4i7Q9KAgQIzj85nMV
その1ヶ月後の11月21日、
宮之浦のスーパー「わいわいランド」で驚きの体験。

その時初めて「やくしまちゃんお好み焼き」の存在を認識し、お好み焼きとカスタードを頂いて帰ることに。
左がお好み右がカスタード。

何やら理科の解剖実験のようにも。
キャベツ入りだからお好み焼き?
関西人には抵抗があるかもしれませんが、”お好み“と言う名のもとでは何でもありの代表かも。
『HOSINOHUNE』さんにはさらなる粉モンの可能性を追究して頂ければ幸いです。
『いちかばちか』
2025年11月15日、宮之浦の「わいわいランド」で待っていたのは『HOSINOHUNE』さんではなく、何度か見知った露店商さんの屋台。
申し訳ないことにお店の名前を聞きそびれました。

右手のお店には「回転万十」「お好み焼き」「ジャンボたこ焼き」のラインナップ。
ここはもう頂くしかないと三種引き連れ六角堂へ。
お好み焼きのしっかりした包装にニャーも興味津々。

接客担当従業員は礼節をわきまえているので勝手な手出しはせず。

またまた解体してみれば……いずれも期待以上に具材がしっかり。

大阪なにわの道頓堀でベトナム人アルバイトが中国人観光客相手に商売している”今どきのたこ焼き屋“とは大違いでちゃんと🐙が居ます。
これぞプロの逸品!
お二人がどのような御守を身に着けていらっしゃるかは知るよしもございませんが、お身体労りつつ末永く繁盛なさいますように。

追記
その後、前回買いそびれた『ピリカラたこ焼き』を頂いた折、屋号を尋ねれば「ここの店は屋号はないけど息子に引き継いだ福岡の宇美町の店は『いちかばちか』。福岡から屋久島まで通って開いてる」とのこと。

太宰府にお詣りに行く際は立ち寄ろうかと。
『VIVA SAND』
2024年12月尾之間Aコープ駐車場で「VIVA SAND」さんはお好み焼きメニューで営業。

下はその時の様子を記したFacebook記事の写メ。


VIVA SANDさんは六角堂と同じ麦生を拠点に2021年10月キッチンカーで開業。
お好み焼きは基本メニューにはありませんが2024年の冬は販売。
ちなみに2025年の冬はおでんに挑戦されていました。

https://www.instagram.com/wakko_viva/
『At Pesca』
今を去ること5年前の2021年8月にご紹介したのがAt Pescaさんのキッチンカーオープン記事。

この時気になったのはたこ焼きが収められた箱に記された文言。

現在の箱も同じかは未確認。
オーナーさんは大阪出身。
店名の「At Pesca」(アット ペスカ)はポルトガル語で「釣り場」を意味するとのこと。
今ではキッチンカーは看板代わり。
店内で飲食それる方も多々。

どうぞご夫婦仲良く末永く繁盛なさいますように。
https://www.instagram.com/at_pesca/
そもそも、
粉もんとは、お好み焼き・たこ焼き・うどんなど小麦粉などの粉を主原料とした料理の総称で、特に関西地方で親しまれている食文化。
ただそれは江戸時代からの粉食文化が元ではあるものの、第二次世界大戦後の食糧難時代にアメリカからの小麦粉輸入によって定着した安価な代用食。
そうした歴史的背景を持つ粉もん。
身内知人の垣根を払って鉄板を囲めばいっそう平和の有り難さを味わえるのではないかと。
敬具