拝啓
2017年4月、屋久島の永田に『龍宮城』が出現。
そこから「亀焼き」が孵化したことを知る島民は今やわずか。

私が移住したのは2014年3月。
それからまもなく12年になりますが、その間屋久島では何十軒もの飲食店が生まれては消えていきました。
その代表格の一つが「こなもん屋」さん。
『すみたこ』
私が屋久島でお好み焼きとタコ焼きを頂いたことがある最も古いお店は、安房の『かもがわ』さんの隣り、モスバーガーの向かいにあった『すみたこ』さん。

オッチャン一人で営業しているお店でお好み焼きを頂いたのは確か移住前の2012年頃。
店内にはお店を紹介する写真付きの新聞記事が張られて大阪仕込みの美味しいお店というふれこみでしたが、気付けばもうお店は閉められておりました。
上のお店の写真はすでに閉店された後のもの。
今は移住者の方がリニューアルされて「Bluebar KINGFISH」さんに。

https://www.instagram.com/bluebarkingfish
『mori cafe』
ブログに残されている一番古い粉もんを扱うお店の記事は2015年11月に掲載した長峰の『mori cafe』さん。

カレーとソフトクリームが主体のお店でしたが冬には「黄金(こがね)焼」と称する回転焼きも販売。

写真は「チョコカスタードの黄金焼」。
回転焼きと黄金焼きは別物のよう。

オーナーのオッチャンは青森ゆかりの方だったのでしょうか?
次の紹介ブログは2015年11月のものです。
『moricafe』のオーナーのオッチャンは店を閉めて島を出て大阪へ。
その経営権を引き継いだマイコさんが2017年4月に『mori café stand』をオープン。

カラフルになったお店からは「黄金焼」も消えました。
この2017年は島中で新規出店ブームが起きた年。
『ココ一番』
2017年3月には志戸子に『ココ一番』がオープン。

地元のオッチャンが半ば手作りのお店で営業開始。

左がイカ玉、右がブタ玉。
共に厚さ15mm以上はある不思議な触感のお好み焼きでした。
ただこのお店も一年経たずして窓が板で打ち付けられ閉店に。
『龍宮城』
同じ2017年4月には永田に『龍宮城』が開店。

開店前には宮之浦のスーパーヤクデンの窓にチラシも張られる気合の入れよう。

そこで売られていたのが冒頭の写真の「亀焼き」。

亀の背中には「やくしま」の刻印。

この『龍宮城』も数年後には閉店。
県道際の建物は今、緑の海に沈んでおります。

ただこのお店はチャンポンも売りでした。
森に飲まれた『龍宮城』は2025年、同じオッチャンによりうどん屋『よりみち』として復活することになりました。
それはまたいずれ。
『やくしま村』
同じ2017年4月にはしばらく休業されていた麦生の韓国料理店『やくしま村』さんがリニューアルオープン。

もともと焼肉が人気のお店でしたが今回は日替わりランチのお店として再開。
この日のメニューは「ちじみ定食」でした。

ただ再開から間もなく閉店に。
お店は兼業のお宿一本となりました。
『いっぷく』
2017年12月、同じ麦生の六角堂から歩いて1分ほどのところに開店したのが『いっぷく』さん。

関西から移住されてきたママさんはキティちゃん大好きな元スナック経営者。

メニューはいかにものお好み屋さん風。

頂いたのは「イカとブタのお好み焼き」。

キャベツたっぷりのトロトロ系のお好みでしたが、こちらもまた1年ほどでお店を閉じられました。
『やいてや』
コロナ騒動が始まる前年の2019年5月、安房にたこ焼き屋『やいてや』さんがオープン。

こちらは『島焼き』が売り。

「島焼」はタコではなく飛魚ミンチ入り。

こちらはソースではなく塩を振りかけて食べるのがベストだとのオッチャンのお薦め。
結構お客様もいらっしゃいましたが、コロナ騒動の中で消えて行かれました。
今は窓に板張り

『よいごころ』
安房の『すみたこ』さんは2019年12月にすぐ近くの空き店舗に場所を移し、名前も『よいごころ』に替えて新規オープンされました。

メニューには串カツも

しかし、そのお店も一年経たずに閉じられました。
この空き店舗は2025年、新たな移住者による『YAKUSHIMA OKONOMIYAKI DINING 縁(えん)』さんに生まれ変わるのですが、それもまた後ほど。
こうして現れては消えて行ったこなもん屋ですが、2025年になって新たな動きが。
それは次回後編で。
敬具