屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

梅雨の徘徊 列島最北を目指して その2 アートと人形と祈り

拝啓

2025年6月7日。

やなせたかし記念館に到着。

事前予約制でしたが、

駐車場に貼られた注意書きのQRコードを読み込んでその場で予約。

スマホ使えない孫連れのジジイだったらどうすんねん!と少しく……

アンパンマンミュージアムではNHKの朝ドラと絡めた『アンパンマン特別展』開催中。

常設展示ではジオラマアンパンマンの顔の『食品サンプル』に目が行きました。

思えばアンパンマンは神が土をこねて人を作ったように、ジャムおじさんがパン粉をこねて作った人形。

創世記には次のようなくだりがあります。

神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。」(26節)
神はご自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。(27節)

https://oita-catholic.jp/pages/187?detail=1&b_id=305&r_id=124

神の人形が人間。

やなせの人形がアンパンマンか?

お目当ての『詩とメルヘン絵本館』は少し離れた別館。

入口すぐにはやなせたかしのコスチューム。

そしてズラリと並べられた『詩とメルヘン』の表紙絵が圧巻。

やなせたかし井伏鱒二の詩を好んでいたことに興味津々。

『厄除詩集』は学生時代に取った近代文学の演習講座で、少しばかり熱心に学んだ詩集でした。

https://jmapps.ne.jp/fukuyamabun/det.html?data_id=218

 

彼の初期の絵画イラスト作品の原画のサインはyan。 

これを発見して膨らむ妄想。

エスのスペルはJesusであるように、「J」は英語では「じゃじゅじょ」の発音ですが「やゆよ」と発音することも。。

yan→yam→jam。

やはり、やなせたかしジャムおじさん

 

記念館を後にし、通りすがった香美市役所の窓ガラス全面に『あんぱん』のポスターが貼られているのを見て、やなせたかしは町のヒーロー何だと感心しつつ、

屋久ヤポネシアヱビス湯妄想のために南国市のローカルな温泉を体験。

そこからひたすら走って鳴門海峡大橋を渡り、明石海峡大橋のたもとのSAで車中泊

翌朝6月8日に向かった先は奈良国立博物館

お目当ては『超国宝』展。

https://oh-kokuho2025.jp/

鹿の群れる歩道を、

♪フンフンフンフン鹿の糞♪と歌った吉永小百合の歌を思い出しつつ進み、
https://www.uta-net.com/song/170318/
奈良国立博物館にたどり着けば……

待ち時間1時間半と言われた長蛇の列。

おまけにここでもチケットは前売りのみ!!

列に並びつつスマホでチケット購入しつつどうもなぁ……
幸い1時間で入場でき、1時間半掛けて人の群れの隙間から展示品鑑賞。
金銅の仏舎利塔仏舎利容器に心惹かれました。
そして仏像はある意味偶像≒人形なんだと変に納得。

仏は世の人を救うために人の姿に「化身」し、救いを求める人々の前に姿を現すのだとか。

それを人が象ったのが仏像、人に似せて表された仏の姿なのだと。

「化身」と言えば歌舞伎では「化け物」、そしてそれに扮ふんするときの隈取くまどりを指す言葉。

それを再認識させてくれたのが、翌日イオンシネマ久御山で鑑賞したもう一つの『国宝』でした。

旅は続く