屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島版『オムライスの秘密 メロンパンの謎』 屋久島とモンブランの因縁

拝啓

澁川祐子著『オムライスの秘密 メロンパンの謎』によれば、
昔からよく見掛ける「黄色いモンブランは日本で開発されたもの。
1993(昭和8)年、東京の自由が丘に開店した洋菓子店「モンブラン」が始まり。
ケーキの土台はフランス式のメレンゲではなくカステラ。
それをくり抜きカスタードクリームと生クリームをたっぷり絞った中へ栗を一粒押し込み、
バタークリームで縁取った上に栗の甘露煮のペーストを絞り、
テッペンにアルプスの山々の万年雪をかたどった真白きメレンゲを載せたケーキ。

これを開発したのは、
何と1903年屋久島で生まれ、1924年に上京した迫田千万億(ちまお)氏
その生家は安房のスマイリーさんのお向かいにあることを移住者はもちろん、島の若者の多くもご存じない様子。
 
せっかくなので、澁川祐子著『オムライスの秘密 メロンパンの謎 ー人気メニュー誕生ものがたり』新潮文庫L-82-1 平成29年2月1日発行)の中の
モンブラン 「黄色いモンブラン」は日本の発明 アルプスの山々に思いを馳せて自由が丘で誕生』の一部をコピーして転載させて頂きました。
 

 


そこから巡り巡って今、島に花咲いているモンブランやクリのケーキをこのブログで2回に分けてご案内しております。
 
 
縄文杉は自然の力が生み出し、根付いた杉自身の力で多くの人間を魅了する存在に。
それに見習い屋久島を世界中の甘党が一生に一度は訪れたいと願うような『お菓子の島』にすることも夢ではないと思っております。
それだけの下地は既にあると。