屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島版『オムライスの秘密 メロンパンの謎』 島の南のエビフライ ① アクア・サンパウロ・かもがわ・いろは・和茶灯

拝啓

前回のメロンパン編の末尾に、

6kakudo-tegami.hatenablog.com

次回はオムライスとご案内いたしましたが、昨日頂いたお店のエビフライがとても美味かつボリューミーで嬉しくなったので、

今回の屋久島版『オムライスの秘密 メロンパンの謎』はエビフライ編に変更。

 

ところで、次の画像の食べ物は何ですか?

と問われてすぐに答えられる日本在住の方は多いかと。

そう、左はエビのフリッターで右はエビフライ。

「フリッター」フリット)はイタリア発祥とされ、揚げ衣にメレンゲを加えたフワッと軽い食感。
メレンゲの代わりにビールや炭酸水、ベーキングパウダーを加えたり、天ぷら粉で作ることも。

一方「フライ」とは、食材にパン粉をまぶし、油で揚げた料理でザックサックな衣。
「フライ」は英語で「揚げ物」を意味する「deep fry」に由来。

魚のフライは舶来品でしたがエビフライは日本が発祥なのだとか。

それで日本の食の経験が少ない海外の方にってエビフライは見慣れぬ食べ物。

ちなみに天ぷらはTempura

 

で、

屋久島のエビフライのご紹介。

屋久島 エビフライ」で検索すると一番に上がってくる宮之浦の潮騒さんには昨年の12月にお邪魔。

ここから島のエビフライ全制覇と行きたいところなのですが、

なにせエビフライ定食ほど島の人々に愛されている定食はない!といっても過言ではなく、定食のあるお店のほぼ全店に存在。

そこで、

今回のシリーズでは空港から南に限って巡ることに。

全10店の内、今回は前半5店のエビフライをご案内。

 

Ⅰ.長峰「アクアカフェ」さんのエビフライ

 

頂いたのは大海老フライセット。

この日の副菜小鉢には一口カツが。

しっかりとしたタルタルソースが美味でした。

 

Ⅱ.安房サンパウロさんのエビフライ

 

サンパウロさんは屋久島を代表する洋食屋さん。

自家製ドレッシングがウリですが、エビフライには掛けません。

ご主人がなくなってお店の運営が大変ですが、どうぞ末永く繁盛なさいますように。

https://www.instagram.com/sanpauro.yakushima/?hl=ja

屋久島サンパウロ SAN PAURO

 

Ⅲ.安房「かもがわ」さんのエビフライ

 

屋久島の『ファミリーレストラン』を自称されているかもがわさんだけあって、エビフライも無頭と有頭の二種類が。

こちらが有頭三尾の定食。

こちらが無頭4匹の定食。

見栄えは有頭がよろしいですが、食べやすさは無頭に軍配。

どの定食にも刺身小鉢(時々つけ揚げ)が付いているのが嬉しいかもがわさん。

60年一人で厨房を支えてきた女将さん、どうぞいつまでもお元気で。

 

Ⅳ.安房「いろは食堂」さんのエビフライ定食

 

たぶん島で一番庶民の味方のお値段で頑張っていらっしゃるいろは食堂さん。

もともと中華がお得意だったようで、添え物の春雨風小鉢が気に入りました。

タルタルソースでもウスターソースでも、ましてや醤油でもなくケチャップとマヨネーズが添えられたところにいろは食堂さんのポリシーを感じます。

 

Ⅴ.安房「和茶灯」さんのエビフライ定食

 

凝った器で具される和茶灯さんのお品の中で二番目にお高いのがエビフライ定食。

しっかりした大ぶりのエビにホッホ~~。

頭から尻尾まですべてサックリ頂きました。

 

島のハンバーグ紹介の記事でも触れましたが、

6kakudo-tegami.hatenablog.com

料理はメインの食材やその調理の具合と共に、盛られる器も肝要。

そしてそこに添えられる季節感を醸し出す一工夫。

海老フライも日本食(敢えて和食とは申しません)の一つであれば、そんな工夫を惜しまぬお店の心遣いがあると嬉しいものです。

 

次回は島の南のエビフライ、残りの五店のご案内です。

 

※ 頂いた時期が2024年の秋のお店が多く、メニューの価格は変更されている場合もあるのでご注意ください。

 

つづく