拝啓
昨年(2024年)の初秋に買った本の一冊が
澁川祐子著『オムライスの秘密 メロンパンの謎』(新潮文庫)。
何故買うに至ったか、その動機は既に忘却の彼方ですが、
この一冊が契機となった島の新たな食巡りの旅で出会った相手は目次に印をつけた
モンブラン・オムライス・メロンパン・エビフライ・あんパンの五種族。
このうち「あんパン」については既に『屋久島あんぱん巡礼』全四回でご報告済み。
今回は、あんパンつながりで島のメロンパンのご案内。
その前置きとして、
次の画像の二つのパンの名前をお答え頂きたい。
① 両方ともメロンパン
②左はサンライズで右はメロンパン
④その他
『オムライスの秘密 メロンパンの謎』の表題にある「メロンパンの謎」の一つがこの呼び名。
サクッと知りたければ次の二つのサイトで。
じっくり読んで確かめたければ東嶋和子著『メロンパンの真実』(講談社)で。
さて、
屋久島のメロンパンはどのような姿なのか
北から順にご案内いたします。
Ⅰ.一湊『平海製菓』(ひらみや製菓店)のメロンパン
今年米寿、88歳になる女将さんが元気な笑顔で迎えて下さる平海製菓さんは、ご主人お一人がが作り手の元々和菓子のお店。
昭和30年代に一湊で開店され、その八年後に今の場所に当時珍しかった鉄筋三階建ての店舗を構えたのだというのが女将さんの弁。
「はなつまみ」は創業当時から変わらぬ製法と味だとのこと。
そしてメロンパンがこちら。
なぜだかチョコチップ入り。
女将さんと話に花が咲き、おまけに頂いたはなつまみと並んだメロンパン。
素朴とはこのことかとジンワリ味わわせて頂きました。
Ⅱ.宮之浦の『凡我塔ひらみ屋』のメロンパン
平海製菓さんの息子さんが宮之浦に開かれたお店が凡我塔ひらみ屋さん。
パッケージは平海製菓さんと似ていますがこちらには鶏のイラストが。
クッキー記事がホロンホロンのメロンパンでした。
追伸
先日伺うとメロンパンに袋は掛けていなくて、平海製菓さんと同じチョコチップメロンパンも仲良く並んでおりました。
Ⅲ.宮之浦の『屋久の郷 百水』のメロンパン
社会福祉法人「愛心会」が運営される就労継続支援事業所『屋久の郷 百水』さんのメロンパン。
こちらには「メロンパン」と「クリームメロンパン」の二種類が。
左の表面はザクザク、右の表面には切れ込みが。
切ってみればこの通り。
右がクリームメロンパン。
強烈なメロンのフレーバーが口から鼻に抜けるクリームメロンパンはかなり刺激でした。
次回は島の南のメロンパンのご案内。
つづく