拝啓
やなせたかしの代表作『あんぱんまん』の絵本が発売されたのは1973年。
それから15年を経た1988年にテレビアニメ『それいけ!あんぱんまん』が放映開始。
この歌詞の中で多くの大人が気に掛けたのが次のフレーズ。
時ははやくすぎる
光る星は消える
だから君はいくんだ
ほほえんで
光陰矢の如し 諸行無常 栄枯盛衰 だとしても、
それだからこそ虚無に陥らず今を、今共に生きる人を、今互いを支え合う命を大切にしようではないかというメッセージなのだろうと。
そんなアンパンマンの励ましを背に受けながらオロオロ進む「屋久島あんぱん巡礼」。
第二回目は、宮之浦の二つのお店のご紹介。
一軒目は1962年創業の『凡我塔ひらみ屋』さん。
凡我塔=ボンガトー=bon gâteau=仏語で「おいしいお菓子」なのだとも。
※屋久島のパン&スイーツ・凡我塔ひらみ屋 - ミンメイのあちこち旅日記参照
前回紹介した一湊の『平海製菓』さんとは親戚筋で公式HPには創業1962年との記述が。
その店内にはちゃんと「あんパン」が鎮座しておりました。
この日の「あんぱん」は一種類。
リング状に黒胡麻のトッピング。
ずっしりと詰まった粒餡は食べ応えあり。
平海製菓さんと同じくパンはあくまでも柔らか。
こちらでもメロンパンを頂いて帰りました。
平海製菓さんのメロンパンはチョコチップ入り。
ひらみ屋さんのは入っておりませんが、表面のクッキー生地は分厚くていかにもメロンパン風。
一個のパンに滲みでる細やかな個性を見つける楽しさひとしお。
ただそこに『あんぱんマン』の仲間、メロンパンナちゃんの面影を追うのは少し無理があるかも。
お次にご案内する宮之浦のもう一軒の自家製パン屋さんは、社会福祉法人「愛心会」が運営される就労継続支援事業所『屋久の郷 百水』さん。
その店内の一角にパンコーナーが。
ところがこの日は開店30分後だったにも関わらず既に売り切れ。
ひょっとして向かいのスーパー「わいわいランド」に卸した品があるかもと思って覗いてみたものの空振り。
そこで翌日11時ちょうどにリベンジ。
頂いて帰ったあんぱんの真ん中には黒ゴマが身を寄り添うように。
中身はこんなん。
少しばかりモッチリとしたパン生地に上品な味わいの粒餡がしっかり。
ご馳走様でした。
百水さんについては愛心会のHPかSNSで。
🎉 本日、オープンしています! 大人気のサンドイッチも全種類ありますドリンクのテイクアウトもあります😊... | Instagram
次回は島の東部にある二軒のパン屋さんのあんぱんをご案内いたします。
つづく
追伸
宮之浦大橋の袂で4月にオープンされたscaleさんの昼カフェで自家製パンを使ったあんバタートーストを頂きました。
しっかりとしたハード系のバンにたっぷりのあんことバターの風味がよく合っておりました。
https://https://www.instagram.com/scale_yakushima?igsh=b3o5dzBlNnV2Mm56