拝啓
屋久島で生まれ育った方に、
「島でうどん食べるならどこかな?」と尋ねると、
「縄文のうどん」とのお答え。
春牧の「ドライブイン屋久杉縄文」さんは、うどんより「シロクマかき氷」の印象が強過ぎて、うどんを頂けることを忘れておりました。
そこで久しぶりに伺ってみることに。
屋久島で「そば」の幟が経っているお店は数軒ありますが、他所で「うどん」の幟を見た記憶はなし。
入り口には「屋久島産さばぶしと枕崎産かつおぶし」でとった出汁との但し書き。
そして扉横には藤の花影に佇む夢二美女のイラストが入ったメニュー。
いつもなら「山かけ」か「月見」にするところですが、
どれも同じ税込み715円。
なら「かき揚げうどん」が得した気分になれるかもとせこい勘定。
どうせならプチ甘味付きの「いなりセット」にしようと心に決めて入店。
店内は土曜日とあってか小さなお子様連れと観光のお客様で結構な賑わい。
竹久夢二の美人が見下ろす一番奥の二人掛け席に陣取って、待つことしばし。
窓ガラスには張られたQRコードをスマホに読み込むとお店の案内インスタグラムが。
yakusugi-jyoumon 屋久杉 縄文 (@wabisuke89) | Instagram
保護😸活動もされているご様子。
それで夢二の美人も猫を抱いているのかと納得。
で、かき揚げうどんいなりセットの到着。
澄んだお出汁の香りは高く、舌と歯に千切り昆布が佳いアクセント。
ワンポイントのお飾りが載せられたお稲荷さんは、あまり酢が効いていないので小さなお子様には食べやすいかと。
アツアツをズズリズズリと啜るうち、心も和んでまいります。
そこへ運ばれてきたのがアイスコーヒー。
おまけの無料サービスなのだとのこと。
日頃は冷たい珈琲は飲まないのですが、
いなりセットのきな粉餅(団子)と一緒に頂くのもまた、このお店ならではの趣き。
レジには招き猫の群れ。
愛想の良い柔らかな面持ちのお二人(姉妹?)の笑顔に見送られ、
千円札一枚でお釣りが来たうどんのひと時に感謝。
ご馳走様でした。
敬具