屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

旅のまとめ その② 古書とヱビスさんとお化け屋敷で大吉

拝啓

1月10日、旅の二日目は鹿児島空港からスカイマーク神戸空港へ。

荷物をホテルに預け、まずは宿の近くの「生田神社」へ。

参道に吊るされた広告の波がいかにも商魂たくましい関西の風情。

境内には神戸らしく海の安全を守るお社も。

 

そこからぶらぶら歩いたのは、

1995年(平成7年)1月17日の阪神淡路大震災で壊滅的な被害を受けた三宮のガード下。

今はその被災の面影もないように見えますが、かつて生地屋さんが軒を連ねていた「三宮センイ商店街」には全く違ったお店ばかりが。

 

そんな中で見つけたのが古書店

以前から「古本屋こそ街の文化の証」と思っており、

「古本とジャズ 口笛文庫という店名がまた神戸風のハイカラ。

どんなもんじゃろと書棚を眺め、心惹かれてかれて購入したのが次の三種。

 

湯泊のカフェ「珈琲はまゆ」さんが店を閉じ、平内に新たに開く予定のカフェの名が「ソングライン」となるかもと聞いていて、これもご縁かと。

 

そして、六角堂の文庫に収めたい一冊。

「視覚と触覚の誘惑」という副題にゾクゾク。

そして、そんじょ其処らの本屋では見つけられない奇書を発見。

ひょっとしたら、読み終えるのは夏ごろになるかもしれません。

 

www.kuchibuebunko.com

 

それから阪神西宮駅近くの喫茶店で一服し、

夕暮れの西宮神社へ。

キリスト教ペンテコステ派の教会「大阪救霊会館」の皆様もヱビスさんのご利益にあやかろうとして集まってこられたのかもと。

参道には数えきれないほどの露店が立ち並び、奉納旗もにぎやかに。

本殿を行き交う巫女さんの清楚な艶やかさにほっこり。

お参りの後おみくじを引けば、大吉。

書かれていたのは要するに「努力すれば願いはかなう」ということ。

努力しても報われるとは限らないのが現実ですから、

有難いご宣託として頂いて帰りました。

 

京都恵比寿の十日戎は何度か参ったことがあったのですが、西宮えびすさんでは初めて。

鹿児島産本マグロの奉納にもへ~~っと思いましたが、

なんと、まだ存在していたのが縁日の「お化け屋敷」

おばあちゃんの呼び込みの肉声にノスタルジアを満喫。

頂いた福笹に露店の飾り物をいくつか添え、

屋台で一杯。

良いお参りとなりました。

 

日頃はひっそりしている神社仏閣の門前町商店街も例祭や縁日とあらば多くの人を呼ぶ賑わい。

 

スピリチュアルな体験を求めてこられる観光客も多い屋久島。

森や滝もよいですが、益救神社やその周辺の商店街、数えれば切りのない島内各集落のヱビスさんや山や里の神さんのお力を得て、人の暮らしが活気付く工夫があっても良いのではないかと、

余計な思案を巡らしました。

 

つづく