拝啓
一昨日から昨日にかけては久しぶりの本降りで、
六角堂の沢も元気いっぱいだったのですが……
フェリー2や高速船、おまけに飛行機まで欠航してご来島予定のお客様は島に辿り着けずキャンセル( ノД`)シクシク…
ボキメキッと音を立てて折れた心を修復しようと手に取ったのが……
島結レーベル『屋久島海と森のカレー』。
以前いただいた、
『屋久島フィッシュカレー』の新作姉妹品。
前回のカレーは、
炭火焼きトビウオがゴロリと入ったサラッと系のスープカレーで、
その案内ブログ記事はこちら。
で、
新作『海と森のカレー』はどんなんやろ?と
熱湯で温めること5分。
皿に盛るとともに豊かな香りがふんわり。
トビウオのすり身がゴロリン四個。
アツアツを口に運べば、
トビウオ自体もカレールーも思いのほか酸味が効いてスパイシー。
なんといっても、すり身の粗びき具合、舌触りが絶妙。
開発に着手されたばかりの頃いに頂いた、
ぼんやりした風味やツルンとしたすり身の試作品とは大違いの大進化!
能書きを見れば……
カレーの定番クミンに加えて、
魚料理に欠かせないフェンネルシードや、
野菜の味を引き立てるマスタードシードを使ったのが効果大かと。
黒酢とタンカンジュースの酸味はコクと爽やかさを両立。
監修された高円寺の「スパイスカレー青藍」さんのお力に敬服。
ただここで一つ感じた大いなる疑問、
というか葛藤、
というか矛盾というか……
鹿児島県の離島の味は穏やかで甘みの強さが基本。
今回のカレーはそれと真っ向勝負の鮮やかな味わい。
ここまで洗練されたVividなカレーを屋久島風味のカレーといってよいのか⁈
と。
しか~~し、そこはそれ、
自然と人の多様性を誇る屋久島の新たな味の切り口と捉えるべき!
と独り納得。
パッケージのイラストは就労支援施設「屋久の郷」さん所属の作家さんの作品。
縄文時代からず~~~~っと、
近世・近代・現代を通して
多様な人の流れが海を伝い、森を縫って暮らしを立ててきた屋久島。
島の近未来を象徴するメモリアルなカレーの誕生を素直に喜びつつ、
こうした一皿をのほほんと頂ける暮らしに感謝し、
スプーンを置かせていただきました。
敬具