屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

切ない春色 キエフの大門は再び 長峰 mori cafe

拝啓

先日、長峰の mori cafe さんで頂いた「春色パウンド」。

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島を覆う桜雲のような、

メジロの声が聞こえてきそうな淡い春の装い。

一月中旬から始まった「第3回 屋久島カフェ巡り」 のコンプリート賞を利用させて頂き、

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間もなく終了する冬季限定メニューの「フォー」と一緒に頂いた一切れ。

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窓の外には海を渡って吹き付ける風。

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滑走路から飛び立つ飛行機を眺めつつ。

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モヤモヤした思いがムクムク。

 

一向に収まらぬ屋久島の感染確認のこともありますが……

新型コロナウイルス感染症特設ページ | 屋久島町

一番の問題は、

ロシア軍のウクライナ侵攻。

ウクライナで子どもの被害が拡大 41人死亡、50万人以上が難民に (asahi.com)

ウクライナ・ロシア情勢 最新情報・解説 - NHK特設サイト

 

ウクライナの首都キエフと言えば、

ムソルグスキーの『展覧会の絵』で知られる「黄金の門」。

キエフの大門 ムソルグスキー「展覧会の絵」 (worldfolksong.com)

 

9世紀後半に生まれたキエフ大公国(ルーシ)は、

ウクライナやロシアやベラルーシの文化的祖先。

1240年代にモンゴルの侵攻を受けて崩壊し、

失われたのがキエフの大門。

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復元されたキエフの大門

どことなく、mori cafe 春色パウンドと重なる風情。

この門もロシアの砲火でまた、打ち壊されてしまうのか。

いま、自分にできることは何か。

恐怖と飢えと寒さに震えるウクライナの人々の思いを想像するコト。
そして国家の命令で引き金を引くロシア兵の思いを想像するコト。
それが遠く離れた異民族の、一人のヒトとしてできるコト。

啜る珈琲の苦みが沁みました。

 

敬具

『屋久島カフェ巡り』踏破記録 インデックス - 屋久島六角堂便り~手紙 (hatenablog.com)