屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

BookCafeの散歩道2021 第5回 MAPのお店 & 弁当三昧 第21回 洋風お惣菜店のオムライス 麦生 デイビス

拝啓

麦生のデイビスさん。

以前はカレーを始め様々なランチやスィーツを頂けるカフェでしたが……

今年から、テイクアウトやデリバリーのデリカテッセン(お総菜屋さん)に変身。

看板にも「DELI」の文字が。

f:id:y-6kakudo:20210620135839j:plain

50mほど坂を下って……

f:id:y-6kakudo:20210620140010j:plain

ドアを開ければ、あらまあなんと。

f:id:y-6kakudo:20210620140058j:plain

ご主人の“イラッシャイマセ”。

注文は前もってFacebookで確認した「本日のメニュー」の中から電話で注文。

f:id:y-6kakudo:20210620140328j:plain

今回は「松田さんの有精卵と海老とズワイガニのオムライス ¥850」を頂くことに。

皿やタッパなどの容器は持参というルールを忘れてしまっておりましたが、

ご厚意でお店のお皿にのっけてお持ち帰り。f:id:y-6kakudo:20210620140726j:plain

デイビスさんらしい彩り。

車で2分なので、包みを開けると湯気が立ち、スプーンを入れれば海老がゴロリと。

f:id:y-6kakudo:20210620140820j:plain

魚介の風味が香り立つパラッとしたご飯が地中海風。

食べ進めばズワイガニがこんにちは。

f:id:y-6kakudo:20210620141015j:plain

素敵なデリをありがとうございました。

f:id:y-6kakudo:20210620153427j:plain

(お皿はちゃんと洗って返却しました)

 

デイビスさんの営業日は㊎・㊏・㊐。

日によっては宮之浦までデリバリーもOK。

営業内容はFacebookで確認できます。

Cafe & Cottage Davis | Facebook

 

さて以前、このブログのBookCafeの散歩道で六角堂周辺の飲食店案内付きウォーキングマップをご案内いたしましたが、

f:id:y-6kakudo:20210620141525j:plain

先日麦生集落の広報担当の方から次のようなご案内を頂きました。

f:id:y-6kakudo:20210620141734j:plain

地域住民でありながら、集落にあるお店を知らぬのはもったいないと、次回の広報では飲食店特集をされるとのこと。

 

島では各集落で公報を発行したり、ブログやフェイスブックで様々な情報を発信されておりますが、麦生の広報も毎号(隔月)なかなかの力作。

6月号には30年越しの歩道整備の記事や、

f:id:y-6kakudo:20210620142040j:plain

昆虫特集に加え、災害情報なども。

f:id:y-6kakudo:20210620142440j:plain

 

こうした「紙」の情報は古臭いし資源の無駄などとおっしゃる向きもあるやもしれませんが!

パソコンやスマホに不慣れな高齢者の多い島の集落では馴染みやすい紙の広報がまだまだ有用。

そう思っていた矢先、長崎新聞にこんな記事が。

長崎市は、「高齢者の外出のきっかけづくり」を目的に70歳以上の高齢者を対象にバスや路面電車など交通費年間5千円助成を紙券からICカードへのポイント付与に切り替えたところ……

長年、紙券を使い慣れた市民からはこの「煩雑さ」が不評。

「わざわざ交換機まで行くのは足が不自由な高齢者には酷だ」「面倒で、外出する気がうせた」などと落胆する高齢者が続出。
新制度に移行してからの登録者数は4月28日時点で約2万9千人にとどまり、19年度と比べ約1万人がまだ登録。

 

悲しいことは、転載したYahooニュースに書き込まれた“無能で怠惰な高齢者”と批判するコメントと、それに「いいね!」をする人が何万人もいたこと。

こうやって日本のIT化が遅れて行ったんだなって思う。
特に、『解らない』の一言で思考を放棄し片付ける人に合わせるのではなく、『どうすれば使えるのか』を訪ねる人を重視しないと、いつまで経っても良い方向には向かないだろうな。

私は今回のやり方に賛成だよね、他で(不正に)利用しようなんて思わない。市民を信用していないのが悲しいて書いてるけど、詐欺をする人は必ずいるからね!
別に助成してないわけではないんだから、もう少し勉強してもらわなければ困る。
助成してもらってるだけ、ありがたい思うのが普通じゃないの

システムの見直しより、無駄な高齢者交通費助成事業を見直した方が良さそうですね。

助成、でしょ。面倒だと言うなら、普通にお金を払えばいいこと。
ちょっと勉強すれば済むことを、面倒だなんだと文句を言う人の意見が優遇されるから、国家としてのIT化が進まない。

 

コメントされているのはきっと、自分の親や祖父母の苦労を身近で観ていない方なんでしょうね。

コロナワクチン摂取予約にも現れた辛く悲しいIT後進国以上に共生社会後進国日本の現実がここにも。

 

一方、屋久島では「高齢者バス利用カード」申請受付のお知らせが「町報やくしま」6月号に掲載。

町報やくしま6月号を掲載しました|人と自然と。世界自然遺産屋久島 

f:id:y-6kakudo:20210620151723j:plain

自己負担金4,000円と顔写真と印鑑を各自持参、降車時に運転手「パス」を見せればOKと言うところが如何にも屋久島。

 70歳以上の高齢者だけでなく、運転免許返納者の方もご利用可能。

 

六角堂周辺のお店の最寄りバス停は「ホトー川」。

お茶やご飯やスィーツやら、気儘にご利用いただければと。

コロナワクチン接種の接種券の配布は未だ65歳以上のみ。

国や県が設置する大規模接種会場など無縁な離島。

それでも元気に様々なお店が健闘し、若い移住者の方の姿も其処此処の集落に。

六角堂の斜め向かい、アラスカドーナツさんの隣にはキッチンカーのサンドイッチ屋さんも登場予定。

 

f:id:y-6kakudo:20210620155725j:plain

役場が提示した「過疎地域持続的発展計画」が実のあるものになるよう、この秋の町会議員選挙立候補者の意識改革を願うところです。

「屋久島町過疎地域持続的発展計画」(案)に対する意見を募集します

 

敬具

「屋久島弁当三昧」の記事一覧

「BookCafeの散歩道」の記事一覧

「屋久島の人と暮らし」記事一覧