屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島カレー事情 第96回 蔓防ではなくマンボウ号を 栗生 LA PONTO

拝啓

栗生の里のシャクナゲ満開だった春のお彼岸の頃、LA PONTOさんの新作サンドイッチをご案内いたしましたが、

そのメニューが随分と充実されたとの噂を耳にし伺うことに。

10種類ほどに拡充されたサンドイッチメニューから選んだのは“本日のお薦め”だった「ドライカレーサンドイッチ」

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ほう!前回とは盛り付けも随分変化が。

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(2021年3月撮影)

ズズイと寄れば一層そのボリューム感に圧倒。

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6枚切りのパンに挟まれたドライカレーは優しいスパイスの風味がたっぷりと。

しっかりお腹も膨れました。

少食の方なら半分で満足かも。

そんな時は残りをお持ち帰り用に包んで下さる気遣いも。

 

他のお客様がいらっしゃらなかったので、ママさんと島の振興策などについてしばし歓談。

かつて就航していたマンボウ号の話題も。

栗生の良さをもっと島内外の人にも知っていただきたいものだと。

 

で、いま塚崎タイドプールの辺りではハマユウが満開と聞き、

ご馳走様の後トロトロと。

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ウミガメの観察小屋には数台の車が止まっていて、

産卵のため浜に上がる母亀を待ち受けていらっしゃるガイドさん同伴の方も。

そして砂地の其処此処に満開のハマユウが。

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「栗生沿岸海中公園」と名付けられた浜に回れば、ハマユウの向こうに口永良部がぽっかり浮かんで。

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ハマユウ花言葉は「どこか遠くへ」「汚れがない」「あなたを信じます」。

またいつか、口永良部の温泉に浸かりに行きたいものです。

 

と微かな旅情に浸る間もなく、「何とまあ!」の事実発見。

一年前にあった「東シナ海を望む 夕陽の楽園 塚崎展望広場(栗生区)」の看板が……

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撤去されておりました。

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トコトコ坂を登ってみれば、広場の様子は一年前のブログでご案内した時以上の荒れ放題。

ベンチは増々朽ち果てて

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池には落ち葉が降り積もり

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わずかな隙間から望む口永良部も何やら寂し気に。

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東シナ海に沈む夕陽の眺望を遮る木立の枝を払うのではなく、

夕陽の楽園の看板を払ってしまったとは……

木蔭でふんわり風に揺れる月桃の花。

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月桃花言葉は「爽やかな愛」。

老若男女の素敵なカップルさんが月桃の花影で寄り添いながら、

東シナ海に沈む夕陽を眺め、夜の帳と潮風に包まれていく。

そんな場所に再考していく手立てを見付けたいものです。

 

この日の夕方、島の防災無線から「本日町内において新たに本町30例目となる1名の感染者が確認されました。詳細について現在調査を行っています。」と流れる屋久島。

ちんたらカフェの仕入れ先の業者さんによれば、島のホテルはどこも閑古鳥が鳴いているとか。

そんな折、屋久島町から「屋久島町過疎地域持続的発展計画」(案)に対する意見を募集します」お知らせが。

「屋久島町過疎地域持続的発展計画」(案)に対する意見を募集します|人と自然と。世界自然遺産屋久島

計画案は全71ページ。

過疎地域自立促進計画

ひとまずザザッと通読しましたが、気になるところ、思うところも多々あり。

6月24日の意見募集締め切りまでに、

このブログのシリーズの一つ「おみずの島プロジェクト」でも取り上げてみようと。

敬具

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