屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

BookCafeの散歩道2021 第3回 & 屋久島丼紀行第60回 安房 鱗屋 締めはドドンパ

拝啓

屋久島のコロナ感染者は5月10日から28日までに15名。

http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/t_yakushima/wp-content/uploads/2021/05/20210529_Infection_status.pdf

ワクチン接種券は、未だ70歳以上にしか発行されておらず、

5月27日現在のワクチン接種率は1回目17.39%-2回目4.19%。

政府の掛け声も、離島にはなかなか届かない様子。

 

そんな中、異様に元気なのがヤクザル。

麦生での要注意ポイントは竜神の滝周辺。

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先週から、橋の右岸の脇でから吠え声を立てて威嚇。

先日はこちらをにらみながら横切って行きました。

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そしてもう一つ元気なのはリンゴツバキ。

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屋久島を代表するヤブツバキの一種ですが、特徴はその実の大きさ。

左がリンゴツバキ、右は京都から移住してきた六角堂のツバキの実。

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リンゴツバキの実がリンゴのように大きいのは「ツバキシギゾウムシ」との戦いの結果。

ご興味がおありの方はこちらのNHKの動画でどうぞ。

そんな動植物に触れながら、山の道から坂を下ると麦生の里の田んぼは青々。

夕暮れ時にはモッチョム岳のシルエットが夕映えにくっきりと。

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更に下れば麦生の入江。

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海を見守る恵比須様に「海上安全商売繁盛よろしゅう頼んます」と会釈して、

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港から坂を登って県道に出ると、ここからが問題。

麦生の古い集落から外れると、隣の集落の高平バス停まで約1.6㎞は歩道なし。

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しかも、路側帯は繁り放題の雑草がはみ出して歩くことができない場所も。

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この間に住まいする者のほとんどは移住者で、飲食店やお宿はこの区間に多々。

犬の散歩やジョギングや通学や、バス停までの行き来に人通りも。

道路管理者が定期的に除草をされておりますが、島の植物の勢いに追い付かず。

車道にはみ出して歩く人を避けて通る車が対向車と危ういことになる場面もしばしば。

先日も、帰宅途中の小学生の女の子が大型トラックの風圧によろけているのを見て、こりゃいかんと。

 

諸般の事情でカフェはお休みが続き常連のお客様にご迷惑をお掛けし、

コロナワクチン接種の関係でかコテージにご滞在予定のお客様のキャンセルが相次ぐ中、

ここはお上に頼らず、できる範囲でできることをと草払い機のエンジンをブリブリブルンと六角堂の周辺を。

まずは西側の200m。

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その後、東側の200mをウィンウィンジャギジャギ。

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合計400mほどを三日間、のべ7時間ほど掛けてスッキリと。

除草後の道をテクテク歩くのは気分の良いものでしたが、疲労困憊。

そんな夕刻、Amazonで頼んであった本が到着。

杏邪(あや)作(一迅社2016年刊)の「ド丼パ」。

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手作り丼レシピ漫画のページを繰るうちに、

これや!と眼に留まったのが「カツオのニンニク醤油漬け丼」。

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明日は漬け丼を食べよう!と言うことで伺ったのが、安房の鱗屋さん。

11時過ぎに一番乗りしてメニューを確認。

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あるやないですか!カツオの漬け丼が。

さっそく注文したものの……

残念ながら「初鰹」のシーズン終了で本日は「シビ」だとのこと。

そこで以前頂いたカンパチ丼が漬けになるとどうなるのか興味があって「カンパチ漬け丼」を選択。

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おお、思い通りの卵黄の輝き。

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漬けの味付けは思いほかあっさりで触感はコリッと。

それが潰した黄身と混ぜ合わせるとよい塩梅に。

高速船の減便もあり、人の流れが少なくなった安房

今こそ漁協と地元飲食店がタイアップして島の食文化に新風を吹き込んで頂きたいと切に願う次第。

敬具

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