拝啓
東京と関西3府県に「緊急事態宣言」が発出され、全国各地に「まん延防止等重点措置」が適用される日本列島。
その片隅の離島屋久島の林道際では、野生の紫陽花が花を付け始め、
夕暮れ時には畑の畔でポッポと名も知らぬ黄色い花咲くのどかな初夏。
はまゆのマスターから湯泊温泉でホタルが飛び始めたとの情報が。
それなら六角堂から車で数分、麦生の「桜とホタルの里公園」でもと、
昼飯がてら明るい内に下見に発進。
公園は麦生のグランドの山手。
その裏が公園になっていることを知らない島民も多いようで。
公民館横に車を止めて先に進めば、
遥かにモッチョムを望む草地。
すると、何と言う事でしょう。
今年はもう咲かないのかと思っていた桜が、
葉桜になり掛けながらも満開で、花びらハラハラ。
草払いされたのは随分前の様子でしたが、これなら暗闇でも足をすくわれずに沢ぎりぎりまで近寄れると確認しつつ、
尾之間のAコープで買ったお気に入りの「さば塩焼き弁当」をハグハグ。
4月1日から消費税込みの価格表示が義務付けられているものの、
税込み価格429.84て、429円84銭と言われても1円以下の小銭ないし。。。
で、
夜まで用事を済ませつつ待つこと半日。
六角堂の東にはひときわ明るい月が昇って。
この夜の満月はピンク・ムーン。そして2021年最初のスーパームーン。
ピンク・ムーンとはこの時期に満開となるフロックス(Phlox)というピンクの花にちなんで、ネイティブ・アメリカンによって名付けられたとも。
なのでフツーに白い月。
夜八時過ぎにホタル探索に出発。
スーパームーンの明かりに照らさた公園の歩道は白く浮かび上がり、
こりゃホタルには明るすぎてあかんかなと目を凝らしていると、
沢沿いの茂みの奥でチカリと明滅。
沢際まで下り、三脚を立て、カメラをバルブモードに切り替えてシャッターを押し、息を凝らして待つこと数十秒。
同じところで動かずにホッ……ホッ……と。
しばらくすると、ユラフワ~ユラフワ~とホタルの舞。
何匹も飛んでいるようですが、実際は一匹のホタルが明滅しながら飛んだ光跡。
十数メートル離れた場所にもホッ……ホッ……と数匹飛び始めておりましたが、葉陰に阻まれて撮影は断念。
そこで車に戻り、次なる目的地湯泊温泉へ。
こちらがお昼に撮影した珈琲はまゆ脇の沢。
金網の手前まで行くと、青白い光がポッと。
近付くとはっきり姿が見えましたが、露出不足でお尻の光だけ。
今度は焦点合わず。でも色味はしっかり。
も少し気温が上がれば、もっとホタルの数も増えるかと。
次は桜とホタルの里公園の下流、町営住宅から麦生港に下る坂の途中の橋の下、
沢の海への注ぎ口で蛍の舞いを見られることを願っております。
日本の首都では、夜は時事以降ライトアップもネオンも消されているGW。
島の贅沢な初夏の光をお楽しみいただければ幸いです。