屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島カトリック教会のクリスマスミサ

拝啓

師走でも秋桜と向日葵の咲く小島。

鎖国されキリスト教は禁教となった江戸時代、

イタリアから布教のために密航した宣教師シドッチ神父を記念して建てられた屋久カトリック教会」で12月25日、クリスマスのミサが行われました。

f:id:y-6kakudo:20201226020744j:plain

クリスマスは12月24日の日没から25日の日没までなので、25日の夜はクリスマスの次の日となりますが、

クリスマスのお話「クリスマスの由来や起源、意味は?」

屋久カトリック教会は種子島カトリック教会の巡回教会なので、

種子島教会 - カトリック鹿児島司教区 

神父さんは24日は種子島でミサ、25日に屋久島でのミサに。

 

島に住んでいて、あまたある神社やいくつかのお寺にお参りする方は多くとも、

キリスト教の教会に足を運ばれる方は稀かと。

そこで初めて、クリスチャンではない身ながら夜7時にいそいそうかがうことに。

神父様が撮影も、ブログに載せることも快諾して下さったので皆様にご案内。

 

マリア様のステンドグラスが見下ろす下に、

f:id:y-6kakudo:20201226021221j:plain

ライトアップされた降誕のジオラマ

f:id:y-6kakudo:20201226021144j:plain

教会の中にはいると参加者は10名ほど。

f:id:y-6kakudo:20201226021518j:plain

ミサの式次第のしおりを受け取って静かに参列。

ミサの最中の撮影は慎んで自粛。

エス様が生まれた場所は宿に付属する「厩(うまや)」だと思い込んでおりましたがそうではなく、

宿に泊まれぬ貧者が集い、馬や羊も同居する洞窟の中なのだと教えられ、なるほどそうだったのかと。

終了後の教会内の様子は落ち着いた雰囲気。

f:id:y-6kakudo:20201226021708j:plain

中央にはイエス

f:id:y-6kakudo:20201226021834j:plain

祭壇の前に据えられたもう一つのジオラマは和やかに。

f:id:y-6kakudo:20201226021755j:plain

祭壇脇のマリア様、それとも使徒?は物静かに目を伏せて。

f:id:y-6kakudo:20201226140236j:plain

背後にはシドッチ神父上陸の図が見守っていらっしゃいました。

f:id:y-6kakudo:20201226021918j:plain

最後に、一人一人教会からのプレゼントを頂きました。

f:id:y-6kakudo:20201226022203j:plain

六角堂に着いてからあらまあ。

教会への寄付をさせて頂くことを失念していたことに気付いてあな恥ずかしや。

「受け取ることより与えることが尊いのです」と教えて頂いたところなのに。

神社でお賽銭を投げるのにはなれておりますが、教会は不慣れで失礼いたしました。

そこで夜を徹して島に暮らし、島を訪れて下さった皆様への感謝のしるしとして、

1日遅れのクリスマスプレゼントをご用意させて頂きました。

よろしければお受け取り下さいませ。

 

「アーメン」とは「そうなりますように=Let It Be」なのだと。

www.youtube.com

やはり、何事も自ら足を運んで体験することが大切だと再認識させて頂いたクリスマスミサでした。

その自覚に導いてくださった神様と神父様に感謝。

敬具