拝啓
島には江戸時代から人が住む古い集落もあれば、
昭和の大戦後に集落の二男・三男が新天地を求めて開墾して開いた集落がいくつも。
今回ご案内する高平は麦生から昭和23年に入植し、30年代に分村した集落です。
16.高平
平野の西端、土産物工房の「樹之香」さんやサル川ガジュマルを過ぎると高平。
地図番号①
高平のほぼ中央、高平公民館下にある「高平にこにこ市」。
毎週日曜日に、地元の農家さんや若い方達が様々な品物を持ち寄って開催。
自然酵母の自家製パン「高平パン」も人気。
高平パンは、高平の民宿「フォーマサンヒロ」さんで日曜午後に開かれる「高平カフェ」でもいただけます。
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その西寄りには無人市。
地図番号②
商品が並べられていることはまれです。
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そして高平バス停西の無人市。
地図番号③
見落とす方も多いようですが、秘かな人気の「鎌田自然農園無人市」。
果物中心ですが、時には新米の販売も。
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そこから数100mで麦生集落。
17.麦生
かつてカツオ漁で賑わった漁村麦生は、戦後他の集落に先駆けてポンカン・タンカンの栽培を開始して農業立村。
1980(S55)年には全国農林水産祭「むらづくり」部門で日本一の「天皇賞」を受賞した集落。
島の無人市の発祥の地とも言われているだけあって、野菜販売場が8か所も。
そんな麦生の東端、
六角堂のある周辺は関東・関西・中部はおろか北海道からの移住世帯がお宿や飲食店を営む、ちょっとした商業地域に。
そこにこの冬、新たな無人市が。
地図番号①
以前、鉄板焼きのお店「いっぷく」を営まれていて、秘かにピンクハウスと呼ばれているおうちの前に翻る幟。
最近、排水路が改修されて路肩が広がり駐車しやすい上に、
麦生の農家さんが持ち寄った野菜は人気上昇中で、昼前には売り切れの日も。
島で一番かわいい系無人市です。
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地図番号②
昔ながらの集落に入る手前、
グランド前の県道と旧道の分かれ目には由緒正しい無人市。
正式名称は「麦生無人市グランド前店」
年中、季節折々の野菜や果物が途切れることない安定したお店。
ただ、それだけにお困り事もあるようで。
早朝、畑で収穫した野菜を袋詰めして店まで運び、台風前には小屋の補強をしに来るご高齢の農家さんの姿を見ていれば、
無賃拝借=窃盗はできないものだろうにと思うことしきり。
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地図番号③
道が再び県道に繋がるお墓の手間にも一軒。
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地図番号④
県道側、瀬川鮮魚店さんの手前に小さなお店。
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地図番号⑤
瀬川鮮魚店さんの向いにもう一軒
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しばらく海際の畠を眺めつつ西進し、「ポンタンサイン」を通り過ごせばまた賑やかに。
地図番号⑥
「ポタニカルガーデン」の向いに、天ぷらうどんとお握りが人気だった旧「むいごっ娘(こ)」さんの無人販売所。
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その先島の人気セレクトショップ「HONU」さん脇の坂を上がれば
地図番号⑦
かつての「珈琲の郷」、夜光貝の工房「モストレル」さんの入り口に、最近できた無人市がポツリ。
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そして「HONU」さんの先、麦生の西端には観光客の人気土産物店ナンバー1を勝ち取ったこともあるお店が。
地図番号⑧
言わずと知れた「ポンタン館」。
その店内入り口には、麦生や周辺の集落の農家さんが直接持ち込んだ野菜がずらり。
自然食品もあれこれ。
店の奥にはハーブを使ったお茶や無農薬有機の食品も。
麦生の「natural farm 天歩」さんの黒米も。
「15.平野」で紹介した「やくしまロースター」さんの珈琲豆や
後に「19.尾之間」で紹介する「松田さんの無人市」の野菜や卵も手に入ります。
ポンタン館で買い物されたら是非、鳥獣供養碑に手を合わせ、
お時間があれば、麦生漁港に回って恵比寿さんにもお参りください。
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次回は、18.原のご案内です。
他の集落の案内はこちらからどうぞ
敬具