拝啓
今回のチーズケーキは、福助さんが玄関先でお出迎えして下さるお店、
安房の「和茶灯」さんの一品。
島で招き猫は其処此処で見かけるものの、福助さんを見かけることはなく貴重な存在。
店内には所狭しと焼き物が置かれ、中には屋久島らしい夜光貝のオブジェも。
今回はチーズケーキのモカ珈琲のセットを安房川沿いのテラス席で頂くことに。
台風14号が屋久島に向けてじりじり進んでいるとはいえ、未だ爽やかな秋空。
そこに登場したのはお冷の椀にコーヒーカップ、ミルクポットに砂糖壺までセレクトショップさなながらの器たちを従えて、渋いお皿に載ったベイクドチーズケーキ。
飾り付けられた生クリームは白磁のよう。
むっちり濃厚な味わいが、吹き抜ける風と降り注ぐ陽光と相まって、秋の深まりを感じさせてくれました。
ところで先の福助人形、本名は叶福助。願いを叶えるとして茶屋や遊女屋などで祀られ、浮世絵にも「睦まじう夫婦仲よく見る品は不老富貴に叶う福助」と書かれた縁起物。
ただ、モデルとなった人物は見世物にされていた身長1メートル足らずの身体障碍者だったとのこと。それが縁あって旗本に召し抱えられ幸せな生涯を全うしたとのこと。
福助とくればセットになっているのがお多福。
お多福とくればそのルーツともいえるお亀。
お亀の起源は日本神話の天孫降臨や岩戸隠れで登場するヌードダンサーアメノウズメだとも。
お多福とお亀はルーツを異にしているという説もありますが、
【この差】「おかめ」と「おたふく」の差 | minnano-mag
いずれにせよ、縁起が良いことに変わりなし。
だからこそ庶民に親しまれている食品メーカーのシンボルにも。
コロナ災禍の影響長引く屋久島、GOTOだの地域共通クーポンだのもよろしいですが、
お多福チーズケーキやお亀チーズケーキで招福万来と行きたいものです。
敬具