拝啓
「『蕎麦屋のカレー丼』を新たに開発しました」のお知らせに接し、
急遽予定を変更して安房の「きらんくや」さんに。
いつも通り苦労して車を駐車場にバックでいれ、
入店するや「蕎麦屋のカレー丼まだありますか?」とうかがえば、
女将さんがにこやかに「ありますよ」のお答え。
着席してメニューを開き、「New 蕎麦屋のカレー丼」の単品を探してもないので女将さんに伺えば、
「カレー丼御膳か、お好きなお蕎麦+ミニカレー丼になります」とのお答え。
予算はオーバーしますが、蒸し暑い午後のこと、
ズズッと盛りそばを頂くのもよいかと思って、蕎麦屋のカレー丼御膳に決定。
天ぷらがないせいか、思いのほか早く登場した御膳は……
おお、蕎麦の麗しさとカレー丼の愛らしさ。
まずは酢の物で唾液と胃液を充満させ、カレーを食べた後では蕎麦の風味が薄れると思い、一気に蕎麦をズズッ、ズズズズズッと。
蕎麦湯をお願いして、いよいよ新作カレー丼に挑戦。
優しくほぐれる鶏肉と上品なカレーの風味が粋な仕上がり。
ふんわりとした卵焼きをデザート代わりに頂いて、蕎麦湯を最後にグビグビリ。
ご馳走様でした。
お会計を済まそうとレジ横のカウンターを見れば、
大黒さん?
いや、米俵に乗っていないし、
左手に袋じゃなくて杖持ってるし福禄寿?
瓢箪ぶら下げているから布袋さん?
次回伺った折りには、その正体をお尋ねしようかと。
まあ、どなたであれ、福の神には間違いなさそう。
島に福を運んで下さいますように。
敬具