拝啓
昨日、鹿児島県から発表された「休業・営業時間短縮協力要請」で
屋久島のパチンコ店も休業に。
飲食業界はと言えば都会同様、新型コロナウイルス感染防止対策で、
テイクアウトや弁当の新規販売が急増していたのですが……
都会であればコンビニ弁当や弁当チェーンが町のいたるところにありますが、
セブンもファミマもローソンもない屋久島。
とりあえず島でコンビニと呼ばれているのは、
山崎製パン傘下で鹿児島最大の製パン業者「イケダパン」が運営する「アイショップ」のみ。
ハンバーガーチェーン業界第2位の
そして持ち帰り弁当チェーン店は
ダントツ全国1位の店舗数と売上を誇るhotto motto「屋久島店」のみ。
そこで、このコロナ危機の折、全国チェーンの業務形態を学ぶく、
宮之浦の「ホットモット屋久島店」さんへ弁当を求めに。
入り口の自動ドアは「触れて下さい」のはずが、
触らなくても自動でオープン。
これもコロナ対策かしらん。
注文カウンターにはビニールのヒラヒラ。
左端の棚に置いてあるはずの副菜は撤去の様子。
何をテイクアウトしたかはまた後で。
帰り途、
全国チェーン店の対極にある集落のおばちゃん達が営む店、
小瀬田の「愛子の里」さんに立ち寄り、
島の名物よもぎ餅「かからん団子」をひとパック頂いて向かった先は、
隣接する小瀬田の海水浴場。
磯遊びを楽しむ家族連れを遠目に観ながら、OPEN THE BENTO!
「牛すき弁当 半熟卵付き」570円です。
♪この味は いつか食った味♪
濃い目の醤油味が卵で中和され、ハグハグしつつも見た目以上に量が多くて一旦休止。
かからん団子を頂くことに。
海を背景にすると何やら二枚貝のよう。
パックリ口を開ければ
焼牡蠣の身かと見紛うプリっぷりのモッチもちのよもぎ団子。
島でしか味わえないよもぎの濃厚さがたまりません。
で、次に立ち寄ったのが
島を代表する小瀬田のテイクアウト店「mori cafe」さん
FBで急に臨時休業のお知らせがあったので、どんな具合なのかしらんと車を止めると、ちょうどオーナーさんがいらしてしばし談話。
そこで聞いたのが「新型コロナウイルス感染症対策休業協力金」の話。
昨日24日、休業要請のことはネットで確認しておりましたが、
飲食店は休業要請ではなく時短要請だったので、休業補償はないと思っていたのに、
飲食店も対象になるとのこと。
なぜにゆえに?
アタフタ検索し直してみれば、
食事提供施設(宅配・テイクアウトサービスを除く)の事業者様へ
(1)全期間(4月25日~5月6日)を通じて終日休業していただいた場合は,協力金の対象となります。
(2)なお,やむを得ず4月25日(土曜日)は休業できない場合は,閉店時間を早めて,できるだけ早く休業に取り組んでいただくことが必要です。4月26日(日曜日)から完全に休業していただいた場合,協力金の対象となります。
今日25日になって、後から「次の通りとすることとしました」の画像をペタリと張り付けて……
いったい誰が、何をどうしていたのでしょうか?
おまけに申請書類には「休業実態が確認できる書類(休業期間を告知するポスター・チラシ等)」が必要だと。
んなもん、その日に言われてきちんと用意できると思ってんのか?
大体、前日に言われても仕入れや仕込みや人の手配にどれだけ時間と労力が掛ると思っているのじゃ!
と腹を立てた方も多いかと。
これに気付かず今日も明日も
営業してしまったお店が協力金を受け取れないということになれば、
次の選挙で三田園知事の再選はなくなるかと。
そんな刹那、mori cafeさんの海側、
屋久島空港滑走路の際にある藪でパキポキ奇妙な音が。
カメラを構えて覗いてみれば
なんと「屋久鹿は見ていた!」
人間界のアタフタを。
そして最後の寄り道は安房のガソリンスタンド、
通称「屋久島トラック」さん。
これまで利用したことのない店ですが、Facebookの島のグループページで
「明日の土曜日はガソリン、軽油が大売り出しです。現金もクレジットカードも当店通常価格より1リッター3円引きで、さらにシャクナゲポイント2倍!」
とあるのを見ての立ち寄り。
行き路では、結構車がたまっていたので帰り路に給油することに。
正直、レンタカー屋やガソリンスタンドはGWが稼ぎ時なのに休業補償もされず、
「観光客も島外業者も入島お断り」状態が続けば、
立ち行かなくなるお店も出てくるのではないかと心配していたところ。
笑顔でお迎え、お見送りしていただいて少しばかりほっこり。
六角堂に戻って、世情をあれこれ検索すれば……
「都道府県別 新型コロナウイルス休業協力金一覧(令和2年4月24日更新)」なるページを発見。
https://hojyokin-portal.jp/colum…/kyugyo_kyoryoku_prefecture
都道府県ごとに大きな差があり、
鹿児島県は滋賀県、京都府、奈良県と並んで情けないほど下位にあることが判明。
びっくりしたのは、値切らず物を買うことは罪悪のような大阪府が東京都を抑えてトップだったこと。
【大阪府】
中小企業 100万円、個人事業主 50万円
【東京都】
50万円(2店舗以上有する事業者は100万円)
以下いくつか拾ってみれば、
【富山県、福井県】
中小企業50万円、個人事業主20万円
食事提供施設の場合中小企業25万円、個人事業主10万円
【石川県】
50万円(個人事業主の場合は20万円)
【北海道、青森県】
法人30万円、個人事業者20万円
【宮城県、秋田県、長崎県】
1事業者あたり30万円
であるの比して
【滋賀県、京都府、奈良県、鹿児島県】
法人20万円、個人事業者10万円
なんで?
同じような額でも、香川県はユニーク。
①:1事業者当たり20万円 (時間短縮の食事提供施設 10万円)
②:GWに休業する観光客の多いうどん店 10万円
これぞ地域密着。
また、NHK WEB 東北のニュース「協力金の取り組み 仙台は上乗せ」の報道に再び驚き。
宮城県内では県の支援に加え、
市や町が支給額を積み上げたり対象を広げたりと大奮闘。
他の地方自治体は何故これをしないのか?できないのか?
仙台市は
・10万円を上積み
・複数の店舗を経営する事業者には1事業者あたり50万円を上積みして最大80万円
気仙沼市は
・10万円を上積み
・休業要請に該当しない店舗で、大幅に売り上げが減った事業者に10万円
女川町も
・独自に休業要請の対象を広げ一律30万円
七ヶ宿町も
・県の休業要請の対象になっていない事業者に休業要請を行い30万円
屋久島に多いガイド業やマッサージと言ったフリーランスの個人事業主のことを、知事や町長がどう考えているのか聞いてみたいもの。
間近に選挙を控えた鹿児島県知事 三反園訓殿。
5月10日に補欠選挙のある屋久島町会議員選挙立候補予定者殿。
県民・町民の支持を得えて信頼を回復するためにも、
ここはひとつ目配り気配りの気合を入れ直して頂きたいところです。
話が弁当から随分それてしまいましたが、
コロナと共に島で吹き渡ったテイクアウト&弁当の風が、
GWの休業・時短要請とともに消え、
秋にはお店そのものが消えて行ってしまわないことを願うばかりです。
敬具