屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

2020年 新店探訪 ① 安房 よいごころ たこ焼きの頬張りすぎか赤閻魔

拝啓

年が明けて早半月。

16日は「藪入り」で「閻魔詣り」の日。

旧暦の正月と7月の16日は閻魔の斎日といわれ、地獄の釜の蓋が開いて、亡者も責め苦を免れるとのこと。

屋久島では閻魔様をお祀りするお寺も閻魔詣での話も耳にしません。

1月15日、住民130人が荒木屋久島町長を「業務上横領と詐欺」で刑事告発した告発状が鹿児島県警に受理されたと屋久島ポスト」が報道。

島には閻魔様がおられないので、住民自ら裁きを求めてのことかと。

 

昨秋の町長選挙よりこの方、とげとげした空気が島のネットに満ちる屋久島ですが、つましい庶民の暮らしの中には明るい話題もちらほら。

島のあちこちで相次ぐ飲食店の新規出店

年始の思わぬ暴風被害に停電、重ねて断水やらのあれこれ災難続きでバタバタする中、UPできずにいた新店舗探訪記を、厄除け兼ねて一挙連載申し上げます。

 

その第一弾は安房たこ焼き屋さん。

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モスバーガーの斜め向かい、ファミリーレストランかもがわさんの並びにかつてあった「すみたこ」さん。

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昨春店を閉じられ、どうされたのかと気になっておりましたが、お食事処シリウスさんの並び、以前の店から徒歩1分もかからぬ路地に居酒屋「よいごころ」としてリニューアルオープン。

年末ようやく伺うことができました。

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店内は思いのほかすっきり広く、メニューは以前と同じお好み・たこ焼き。

それに串カツ・唐揚げ・牛丼・カレーetc.が加わっておりましたが、

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たこ焼き豚のお好み焼串カツ三本(豚・ホタテ・オクラ)を注文。

店名変更のいきさつを伺えば、串カツを出す居酒屋にリニューアルする際、知人から店名も変えた方が良いと言われて「よいごころ」に改名されたとのこと。

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席に着くお客様は私ひとりでしたが、近所の方が晩飯のおかずか晩酌のつまみにかテイクアウトの注文をされて帰られるお姿も。

 

島のたこ焼き屋と言えば、

2017年3月にご紹介した志戸子「ココ一番」

同年4月にご紹介した永田「竜宮城」

そして2019年5月、安房にオープンした「やいて屋」さん。

いずれも何故だかおばちゃんではなくオッチャンのお店。

関西の個人経営のお好み・たこ焼き屋のオーナーは大概おばちゃん。

しかも「このヘラ一本で子供三人大学までやったんやで」てな感じのお店が多いように思います。

 

その一方、島のお洒落なカフェは圧倒的に移住女性オーナーのお店が目立ちます。

そこで次回、次々回、年末にオープンした女性オーナーのカフェ2軒をご案内いたします。

 

 

ついでながら閻魔は、サンスクリット語Yamaの音訳。

起源の古い神さんで北欧神話の巨人ユミル(Ymirと同起源だとか。

リグ・ヴェーダでは、Yamaとその妹Yamiの兄弟姉妹婚により最初の人類が生まれたと記されているそうな。

現在のインドでは、青い肌(本来は黒い肌。美術上の様式として青く描く)で水牛に乗った姿で描かれますが、

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日本の閻魔さんのお顔は真っ赤がメジャー。

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閻魔さんの法廷には浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)があり、亡者の生前の悪事を残らず映し出し、亡者が嘘をついてもたちまち見破られるとのこと。

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知らぬが仏、隠し事があっても知らぬふりしてこその夫婦円満

各戸に鏡があっては家内安全を阻害する不都合もあるでしょうが、せめて屋久島の新庁舎には一台据え付けてもよいかと、余計なことを考える不届きお許しくださいませ。

 

敬具