屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

おみずの島プロジェクト 天に通ずる島となれ インド三神セット

拝啓
先日、
このブログの「屋久島ボンボンポイ第11回 耳の口がアン 雪苔屋のどら焼き」で島のどら焼きについてご案内した折、
島の様々な風景や特産品を活かしたどら焼きができないものかと提案いたしました。
 
そんな折、
ネットのロケットニュース24でネットで話題のカレー入りどら焼き「インドラ」を食べてみた / 店主に聞いた衝撃の誕生秘話も」との出会い
 
東京都新宿区にある創業120年の和菓子屋老舗船橋家」
昭和60年から売られているカレー入りどら焼きの名は
「カレーはインド → インド風どら焼き → インドラ(帝釈天)」。
そのお姿は素朴そのもののどら焼きですが……
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中身はアーモンドのスライスが入った辛口カレーだとか。
 
そしてもう一つ、
軽い衝撃を受けたのが産経新聞3/30のネットニュース
下地島空港が開業 宮古島への誘客図る」
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3月30日に就航したジェットスターの成田路線の運賃は最安6,990円。
7月3日から就航する関西空港路線は最安5,990円。
ジェットスターのサイトではトップで宮古島を案内。
https://www.jetstar.com/jp/ja/miyako-shimojishima-yokoso
一方、JAC大阪-屋久島直行便は先得でも27,960円。
 
この価格差はいかんともしがたい壁。
このまま座して愚痴っているばかりでは
屋久島を訪れるお客様の足は遠のくばかりかと。
 
そこで思い立ったのが
神さん頼りの屋久島再開発。
 
島には竜神(龍女)伝説もあり、
「日本有数のパワースポット」にスピリチュアルな体験を求めて島を訪れる観光客の方や移住者は多く、
宮崎駿の「もののけ姫」にちなんだ白谷雲水峡の人気は今もなお。
そして多分、
日本の離島の中で「ヨガ」を嗜む人口比率は日本一かもの屋久島。
 
そこで、
インド発祥で仏教にも取り入れられ「天」となられた様々な神さん
お名前やお力にちなんだ何かしらをと。
 
その候補は……
 
歓喜天(かんぎてん)
父はヒンズー教最高神のシヴァ、
母はパールヴァティーであるガネーシャ(Gaṇeśa、群集の長)はヴィナーヤカ(無上)、ヴィグネーシュヴァラ(障害除去)、ガナパティ(群集の主)とも呼ばれ、障害を取り去り財産をもたらす。
事業開始と商業、学問の神、さらには男女和合、子授けの神にも。
 
弁才天(べんざいてん)
ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー(Sarasvatī)。
インドで最も古い聖典リグ・ヴェーダ』に現れる聖なる河とその化身の名。
水の女神であるが、次第に芸術・学問などの知を司る女神に。

吉祥天(きっしょうてん)
ヒンドゥー教の女神であるラクシュミー(Lakṣmī)。
吉祥とは繁栄・幸運を意味し幸福・美・富を顕す神。
ヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の妃とされ、また愛神カーマの母。
欲望、性欲、情熱、憧れ、感覚への喜び、耽美的生き方、愛。
 
荼枳尼天(だきにてん)
元来はインドの魔女、サンスクリットダーキニー(Ḍākinī)。
タントラ仏教では世界の究極的実在としての女性原理であり、
悟りを生む知恵でもある〈般若波羅蜜〉とみなし、
それと性的に瑜伽(ヨーガ=合一)することによって即身成仏の実現を期す。
真言密教立川流という密教の一派が祀り、
髑髏を本尊とし性交の儀式を以って即身成仏を体現。
 
帝釈天(たいしゃくてん)
バラモン教ヒンドゥー教ゾロアスター教の武神(天帝)インドラ(Indra)は
雷を象徴する強力無比な英雄神。阿修羅とも戦闘したという武勇の神で
妻は阿修羅の娘であるシャチー。
 
毘沙門天(びしゃもんてん)
ヴァイシュラヴァナは仏教における天部の仏神で、
持国天増長天広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神。
室町時代末期には七福神の一尊とされ、
江戸時代以降は特に勝負事に利益ありとして崇められる。
 
韋駄天(いだてん)
シヴァ神の子でヒンドゥー教の神スカンダ
日本の禅宗では厨房や僧坊を守る護法神として祀られる。
また小児の病魔を除く神ともいわれる。
 
大黒天(だいこくてん)
ヒンドゥー教シヴァ神の化身であるマハーカーラ
“マハー”とは偉大なる、“カーラ”とは暗黒を意味するので大黒天に。
その名の通り、青黒い身体に憤怒相をした護法善神
 
etc.
 
実は数年前、
島の陶芸家「埴生窯」の山下さんにお願いして
歓喜天(聖天さん)」を焼いていただいたのですが……
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そのままに。
 
今こそ、
その発展形として陶芸、木工、製菓、飲食店のメニューにいたるまで、
日本のどこにもない天の世界を展開してはと。
 
まずは天の世界の二大美女、
幸福・美・富を顕す神ラクシュミー(吉祥天)と
水の神でもあり芸術・学問などの知を司る女神サラスヴァティー弁才天)。
それに
障害を取り去り財産をもたらし男女和合、子授けをかなえる
ガネーシャ歓喜天)を加えた
「インドのお守りカード」でお馴染みの三神セット。

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何を寝とぼけた阿呆なことをだらだらと……
と思われるのも無理からぬこと。
島は自然の恵みを体感する清浄な場所とお叱りを受けるのも覚悟の上。
営利に走った俗悪な妄想と
眉をしかめられる方もいらっしゃるでしょうが、
通天閣ビリケンさんが居なければ
あれほどの賑わいがあったでしょうか。
 
ある意味ギャグ漫画のような「楽しい非常識」が多種多様な島民を包含し、
島に住み島を訪れるみんなを元気にするのでは。
 
今までの常識では打ち破れない閉塞状況を打破するのは
「若者・馬鹿者・よそ者」
とよく言われます。
私は若者ではありませんが、
よそ者の馬鹿者であることは確か。
六角堂スパイシーブックカフェでも、新たなメニューを考案開始。
何かしら島のお役に立つことができれば幸いです。
 
島内外、ご賛同下さる方がいらっしゃれば、ご一報ください。
 
敬具     次回に続く